第20話 焼き豚


「ブオオオオオオオ!?」


 超巨大オークが悲鳴を上げるが、決定打にはならなかったようで出しかけていたオークを体に戻して再生した。


「量産したオークで回復もできるのか」


 オークのファランクスごとビーム兵装で滅却するのが一番早いか。


「ド派手ですね。私もあれ欲しいです」


「あんた迷惑配信者消し飛ばす気」


「あんな大技間を置かずに打ってるのかよ……」


 展開すると配信者と攻略者の人たちの間で声が上がった。

 やはりというか、スキルの攻撃の中でもかなり強力な部類に入るようだ。


「当たれば一発だろうけど当たるかな」


 こんな遠距離から撃った覚えがないからな。

 まあハズレれば間をおかずに撃てばいいか。


「ぶ、ブヒイイ!?」


 ファランクスは滅却されたが遠くになる程ビームは細くなるようで超巨大オークに腹しか滅却できなかった。

 超巨大オークは上半身から夥しいほどのオークを生み出すとそれを取り込んですぐに再生し、こちらから肉眼では視認できない壁の陰に隠れた。

 流石に近づかないといけなそうだ。


『マスター対再生特性持ち兵装がレベルアップにより開放されました』


 バビロンから報告があるとデリートボム、火炎放射器、ビームスライサーという新しい兵装が頭の中に浮かんだ。

 俺はその中で遠距離武器として使えるデリートボムを召喚する。

 ロボットの手のひら大の丸い爆弾──デリートボムを手に取るとオークを出撃させるために開いているボス部屋に向けて投擲した。


「ぶ、ブバババぁ!!」


 音が消えたかと思うと極光が爆ぜ、ボス部屋に中にあるものが全て消し飛び、扉が弾け飛んだ。


 ・爆弾威力が強すぎて草

 ・ロボットアニメの核やん

 ・ボス部屋の扉ぶっ飛ん出て草

 ・でけえ焼豚が中に見えるんだが

 

 ───


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