怪談集めまSHOWへの書き込み ②
HN/後ろのごんべぇ 2023/6/13 2:32
今見てきた事を書き込みます。
ちょっと興奮していて、少し時間を置いて落ち着いたはずなのですが、何があったのか思い出そうとする度に手が震えてしまってます。読みにくかったらすいません。
S岳の事です。
当方19歳大学生です。
先月、運転免許を取ったばかりでどこかに行きたいって仲間内で話していたんです。
でも金はないし、どこに行こうかとなった時に、じゃあS岳はどうだろうかって意見が出ました。距離的にも丁度良いし、深夜であれば道も空いて走りやすそうだからと。
正直浮かれていたといえばその通りです。けれどその時は、初ドライブに心霊スポットとか悪くない、程度にしか考えていませんでした。
とりあえず登山口まで行ってみようとなって、父親の車を借りて男だらけの4人で行く事になりました。家を出たのは夜の11時を過ぎた辺りです。
途中コンビニに寄って菓子を買い込んで、わいわいとやりながらドライブを満喫して目的地のS岳登山口に無事到着しました。時刻は日付が変わった頃でした。
S岳登山口には割と広めの駐車場があるのですが、深夜0時ということもあって当然人はいなく、ガランとしてました。
まぁ、着いたしドライブも堪能したし、帰ろうか、となったのですが、仲間の一人がせっかくだから登山口から少し山に入ってみようって言い出したんです。
S岳が初心者向けの、ハイキング程度で登れる山だからってさすがに深夜の山に入る気にはなれず反対したものの、言い出した奴も中々引き下がらず、結局キャンプ場の方ならいいだろうと、登山道脇に広がるキャンプ場に向けて4人で歩き始めました。
肝試しというほどのものでもないし、全員だらだらと喋りながら歩いていたのですが、急に1人が足を止めてびっくりした様子で前方を指差しました。
「待て、何かいっぱいいるぞ」
「は? いっぱいいるって何が」と笑いながら、友人の指す方を見た時、ぶわりと鳥肌が立ちました。
友人の指す方にはキャンプ場の管理棟があり、深夜ではあっても窓には明かりがついていました。別にそれ自体は何てこともない普通の建物です。
問題は影になっている裏手の方。
時刻は深夜0時過ぎだというのに管理棟の影になっている所から20人位の白い服の集団がぞろぞろと出て来ているんです。
ぞろぞろと出て来た人たちはキャンプ場に続く緩やかな坂道をゆらゆらと進んで行きます。
やばい、本能的に思いました。
気付かれちゃいけない、そう思って静かに引き返そうとしたのに、事もあろうに別の友人が「やっべぇ! 何だあれ!」と大声を出してしまったのです。
友人の声が駐車場に響いた瞬間。坂道を上がりかけていた行列がぴたりと止まりました。そして一斉にこちらを見たのです。
気付かれた!!
俺達は慌てて走り出しました。必死に走りながら、振り返ってみたら案の定。白い集団はこちらに向かって進んで来ます。
20人はいるだろうに足音がするでもなく、でも確実に俺達を追って進んで来ていました。
俺達は何とか車まで辿り着いて、半狂乱でエンジンを回して、一目散に山を降りました。
無事に帰って来て、それぞれの家に戻ったのですがどうにもさっき見た白い集団がちらついて眠ることもできなくて、こちらに書き込みさせてもらいました。
S岳、やっぱやばいです。遊び半分で深夜に行ったらマジやばいです。
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