第4話 能力判明

 アイシアさんに剣を見せたら、これくらいだったら武器屋さんか、鍛冶屋さんで研ぎに出したら直してくれるのでは?とアドバイスを貰ったんだ。

 そこで、夕方までまだ時間があるので、早速資料室に行ったんだ。

 ギフト全集があり、全部で200ほど書いてある。


 金貨1枚払ってステータスチェックをしないと、ギフトやスキルを得たなんてまず気付かないから、発動ができない。殆どの人は一生気が付かないまま過ごすのだとか。 


 そんな事が冒頭に書かれていて、後ろの方に索引が有る・・・ステータス操作があったから見る。


 パラパラと捲ると、【パラメーター操作】の次のページには、【パラメーター操作(XX)】とあった。

 更に捲ると別のスキルだった。


 パラメーター操作(XX)は『スキル操作』又は『スキルを触りたい』などと、スキル操作をする宣言を口に出す、又は心の中で念じると、目の前に透明なガラスのような板が現れ、そこにはパラメーターが記載されている。


 特筆すべきは【ポイント】

 これらは【ステータス操作】又は【ステータス操作(XX)】を持っている者にしか見えず、干渉できない。

 個人差はあるが、初期値があり、更にレベルアップ時に【ポイント】を得られる。

 この【ポイント】は、力や敏捷を上げるのに使える。

 基本的に一度ポイントを使うと、元に戻せない。

【ステータス操作】能力保持者が、第三者に触れ、その者が許可すれば【ステータス操作】能力保持者が第三者のステータスを見ることが可能。その状態でポイントの配分も可能。

 この能力保持者は非常に少ない。

 注意として、魅力及び運はポイントを配分して上げることは出来ない。

 ただし、後述の【ステータス操作(XX)】保持者のXXの項目を例外とする。

 尚、【ステータス操作】、【ステータス操作(XX)】は冒険者カードに反映出来ず、見るだけになる。(ポイント操作は別)




 これまでが【ステータス操作】と同じ。

【ステータス操作(XX)】のXXは個人差により違うが、XXの項目の数値を減らし、ポイントに変換可能。

【ステータス操作】が10000人に1人と言われていて、【ステータス操作(XX)】は数年に1人出るかどうからしい。


 XXを換算したポイントにて力や敏捷を上げる能力。

 もし第三者のXXを下げる場合、【ステータス操作(XX)】の能力者に2割のポイントが渡る。その為、最低2を下げる必要がある。(1未満だと能力者にポイントが渡るため)


 ほえーと思いつつ、能力を触りたいと思ったら、記述の通りステータスが見えた。

 僕のポイント、どうしようか?

 今30だから、初期10、1つレベルアップすると、10貰えるのかな?


 アイシアさんによると、僕のパラメーターは平均的な値だとか。

 力や体力が平均より少ないと言っていたな。敏捷は年齢からすると高い方だとか。

 取り敢えず力と体力に振ろう。

 それと僕の能力は体重を操作出来るようだから、少し体重をいじるか。

 ただ、元々満足に食べていないから痩せているから、あまり沢山触れないんだよね。


 体重は54.2だから、この.2を減らしてみよう。


 そう念じると表示された。


『体重200gを200ポイントに変換しますか?』


 僕は思わずえっ?と唸った。

 体重の数値もよく分からなかったけど、思ったので良い意味で違ったよ!

 まあ、少しならと、変換して!と念じると、違和感が身体を走り、パラメーターを見ると体重が54.0になり、ポイントが200に。

 うおおおお!と心の中で叫びつつ、ポイントを各パラメーターに振る。

 知恵と魔力は少な目にして、他に振る。

 今の僕は魔法が使えない。

 だから近接戦闘向けにしようと思う。

 これからは体重をたくさん増やすために、たくさん食べて運動しなきゃだな!

 そしてこうなった。注)



 名前 バンスロット

 身長 165cm

 体重 54.2kg

 職業 冒険者

 レベル 3

 ランク 9

 力   92(27[+65])

 体力  94(29[+65])

 知力  59(34[+25])

 魔力  84(54[+25])

 敏捷 110(60[+50])

 スキル 

 見切り


 ギフト

 ステータス操作(体重)

 ポイント 0(30[+200-230])

  


 注)パラメーターの数値の後ろの()や[]の説明。

[]は今回の操作での変更

 例えば敏捷は110(60[+50])。

 110=今の数値(操作後の)

()内の60は前回確認時の数値

[]内の+50は今回ポイントで変更した数値。

 もし、110(60+XX[+50])の場合、XXはレベルアップで増えている数値。

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