第20話

時は、10月4日の午前11時頃であった。


ルミ子・研二夫婦けんじふうふの家族4人がカバンひとつだけを持って山尾家このいえに帰って来た。


ルミ子・研二けんじ夫婦ふうふは、新築の家を売却したと同時に家財道具一式全部を質屋シチに入れた。


その後、カバンひとつだけを持って借家いえから出たあと山尾家このいえに帰って来た。


………


場所は、家の大広間にて…


大広間のテーブルにみちよ・明とルミ子・研二夫婦けんじふうふの家族4人と理恵りえの7人がいた。


ルミ子は、クソナマイキな表情で『新築の家と家財道具一式を全部バイキャクした…あしたからはここで暮らすわ…』とみちよ・あきらの夫婦に言うた。


みちよとあきらは、不満げな表情を浮かべていたがルミ子夫婦の家族たち4人のためにガマンすることにした。


これにより、ルミ子夫婦の家族たち4人は山尾家このいえで暮らすことが決定した。


ルミ子夫婦の家族たち4人は、空いている部屋を使うことになった。


ルミ子夫婦の家族4人が出戻ったので、私の居場所はなくなった。


10月5日の朝7時20分頃であった。


場所は、家の前の通りにて…


「行ってきま〜す〜」


黒いランドセルを背負っている私は、家から出たあと同じガッコーに通っている男の子たち5人とあった。


「おはよう。」

「おはよう。」


私は、あいさつをかわしたあと5人の男の子たちと会話をかわした。


6人は、おとつい(10月3日)から山陽放送(県外波)で放送が始まった『8時だヨ!全員集合!!』の話題を話していた。


さて、その頃であった。


ところ変わって、家の広間にて…


テーブルにみちよ・明とルミ子夫婦の家族たち4人と理恵りえがいた。


テーブルには、理恵りえが作ったあさごはんがは並んでいた。


ゆかりは、気分が悪いので病院へ検査に行くためにつとめを休んだ。


ゆかりは、病院へ行ったので食卓にいなかった。


公章きみあきは、まだ食卓にいなかった。


みちよは、ものすごく不安な表情で理恵りえに言うた。


理恵りえちゃん。」

「おばさま〜」

公章きみあきさんはどうしたのよ?」

「すみません…起こしに行きます〜」


アタフタした表情を浮かべている理恵りえは、大急ぎで公章きみあきを起こしに行った。


ところ変わって、公章きみあきがいる部屋にて…


「グォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


公章きみあきは、よりし烈ないびきをかきながら寝ていた。


かけふとんが無造作に放り出されていた。


公章きみあきは、パジャマのズボンとパンツを脱いだ状態で寝ていた。


そこへ、理恵りえがやって来た。


公章きみあきさん…キャー!!なにしてんのよもう!!」


えげつないカッコウで寝ている公章きみあきを見た理恵りえは、悲鳴をあげた。


だけど、パニックになっている場合ではない…


10分後には、農協おちいまの職員が迎えに来る…


それまでに起こさなきゃ…


理恵りえは、ものすごく怒った表情で公章きみあきに言うた。


公章きみあきさん!!もうすぐ7時半よ!!起きなさい!!」


よりし烈ないびきをかいてねていた公章きみあきは、ものすごく怒った声で『ルセー!!農協おちいまなんかやめてやる!!』と言うたあとふとんにもぐり込んだ。


思い切りブチ切れた理恵りえは、ふとんにもぐり込んだ公章きみあきに怒った声で言うた。


「起きなさい!!」

「イヤや!!しんどい!!」

「起きなさい!!」

「寝かせろ!!」


理恵りえは、公章きみあきをゴーインに起こそうとした。


しかし、公章きみあきは『イヤだ!!』と言うてはげしくていこうした。


(ブロロロロロロ…)


そこへ、農協おちいまの車が家の前に到着した。


車の中から男性職員ふたりが降りたあと家に入った。


ひとりは運転手…


もう一人は、日吉支所の支所長さんで公章きみあきの前の上司だった。


家の中にて…


男性職員ふたりは、慌ただしい様子で家に入ったあとみちよに声をかけた。


「おはようございます!!」

「あら、日高の支所で公章きみあきさんの直属の上司だった蒲田かまたさん。」


蒲田かまたは、ものすごく怒った声でみちよに言うた。


「すみませんけど、公章あのクソヤローを出してください!!」

「はっ?」

「とにかく、公章あのクソヤローを出してください!!」

蒲田かまたさん、どうかなされたのですか?」

公章あのクソヤローは、三河島くんと大宮さんの結婚を台無しにしたのです!!」

「ちょっとどう言うことでしょうか?」

「とにかく、公章ほんにんをここへ出してください!!」

蒲田かまたさん〜」


運転手の男性は、ものすごく困った声でみちよに言うた。


瀧野たきのくんが職場恋愛で知り合った三河島くんと大宮さんが結婚することがフマンだったので、ふたりの結婚をボーガイしたのです…ふたりでせっせとためたチョチクをドロボーしたのですよ…瀧野たきのくんは、三河島くんに『アヤカリたいな〜』と言うたあとカネを借りていたのですよ…それが原因でふたりは挙式披露宴をやめたのですよ!!」

「そんな!!」


この時であった。


思い切りブチ切れた理恵りえ公章きみあきのなさけない声がひびいた。


「行きなさい!!」

「イヤだ!!」

「甘えんじゃないわよ!!」

「わああああああ!!」


(ドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスンドスン!!ガーン!!)


この時、えげつないカッコウをしている公章きみあきが階段からいきおいよく落下した。


公章きみあきは、全身を強く打ち付けたあと口から大量に血を吐いたあと亡くなった。


「あああああああああああ!!」


理恵りえは、叫び声をあげながら下に降りた。


みちよは、叫び声をあげた。


理恵りえちゃん!!」

「ああああああ!!」


それから20分後であった。


理恵りえは、ショウガイチシの容疑でケーサツに逮捕された。


みちよ・明夫婦とルミ子夫婦たちは。刑事たちからめんどいことをアレコレと聞かれた。


この日、家はキンパクした状態におちいったので夕方6時過ぎまで帰ることができなかった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る