第21話
それからまた3日後の10月8日頃であった。
それと同時に、私の人生が大きく狂った。
お世話になった
明がくも膜下出血で倒れた…
そのまた上に
またその上に、
その上に、ゆかりがシキュウケイツイガンにリカンした…
これにともない、私はまた施設に帰ることが決まった。
時は、同日の正午過ぎであった。
私は、学校の先生から『早く家に帰りなさい…』と言われたのですぐに帰宅した。
私が帰宅した時であった。
私は、おどろいた声で言うた。
「施設に帰れ…どうして?」
「山尾の家が売却されたのよ…それと、おねーちゃんがシキュウケイツイガンと診断されたのよ。」
「シキュウケイツイガン?」
「初期の症状だけど、一刻も早く治療に入るようにと医者に言われたのよ。」
私は、居直った声で言うた。
「分かった…施設に帰るよ…ここには、ぼくの居場所なんかないのだ!!」
このあと、私はワーッと泣き叫びながら家の外へ出た。
ところ変わって、本町角の大洋デパートの向かいにある
家からかけてきた私は、その場に座り込んだあとぐすんかと泣き出した。
店の前に設置されているスピーカーから黛ジュンさんの歌で『雲にのりたい』が流れていた。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
私は、泣くだけ泣いたが心は晴れなかった…
それから数日後に私は施設に送還された。
山尾・
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