第11話
それから約23日の間、
朝、決まった時間に
ゆかりも一緒に車に乗って職場ヘ行くようになった…
けれど、ゆかりと
ゆうべ見たテレビ番組のことでもいいから会話をしたらとみちよはふたりに言うたが、ふたりともコミュニケーションを取るのが大の苦手だからできるわけがない…
みちよは、ゆかりと
それともう一つ、
『今は忙しいの…』
『残業で遅くなります…』
『□▽のせいで残業になった…』
『今、遠方にいるから帰れません…』
『キシャが止まった…』
…………
みちよと明は、心底では『ほんとうなのか?』と思って心配しているけど『ゆかりさんと
ほんとうにそれでいいのかとうたがいたくもなる…
話は戻って…
6月30日の夕方6時頃であった。
家には、みちよと明と私と
この時、
「オドレドロボー!!」
「
「よくも
「ちょっと待ってよ〜」
「テドリ8万5000円を返せ!!」
「落ち着いてよ〜」
「ふざけるな!!」
さわぎを聞いたみちよは、あわてた様子で
「
「おちついていられません!!」
「
「チョチクはどこにあるのだ!?」
「だから、おばちゃんが支所の人に頼んでチョチク口座を新しく作ったのよ…」
「困りますよ!!」
「だから、
みちよは、なっとくが行くまで
「
「きょうは、
(ジリリリリン!!)
私は、
「もしもし
電話は、
「
受話器ごしにいる
「もしもし、あなたはどこのどなたなのですか!?…
「すみません…今うちは、晩ごはんを食べようとしているのですよ…7時から
「そんなものはあとにしてください!!…なにが見たいアニメがあるよ!!アニメなんかやめなさい!!」
「奥さま!!うちに言いがかりをつけるのですね!!奥さまをテイソするわよ!!」
「
みちよは、受話器を
「もしもし奥さま…すみませんけど日をあらためてかけ直してください…
(ガシャーン!!)
みちよは、
(バーン!!)
思い切りブチ切れた
「
「外へのみに行きます…」
「
「
「待ってよ!!」
「止めるな!!」
「
「なんや!!」
「お嫁さんがほしいのであったらうちでごはんを食べてよ!!」
「オレは結婚なんかしたくないのだよ!!」
「どうしてそんなことを言うのよ!?」
「ふざけるな!!オレは結婚したいとは言うてないのになんで勝手なことをした!?」
「アタシたちは、おばさまの親類の家の人たちから
「ふざけるな!!」
(パチーン!!)
思い切りブチ切れた
「外へのみに行く!!結婚と言う言葉を聞くだけでもイライラするのだよ!!」
(ジリリリリン!!)
この時であった。
また黒のダイヤル式の電話機のベルが鳴り響いた。
「はい
電話は、
ところ変わって、ラブホの部屋にて…
部屋のオーディオのスピーカーからショッキングブルー(オランダ出身のロックバンド)の歌で『ヴィーナス』が流れていた。
「もしもし、悪いけど今夜もまたゆかりと
同時に、
この時、ゆかりと私が席を立ったあと食卓から出ようとした。
みちよは、困った声でゆかりに言うた。
「ゆかりさん、
ゆかりは、ものすごく困った声でみちよに言うた。
「あの…うちに帰ります。」
「ねえ、大丈夫?」
「アタシが
「ちょっと待ってよ…」
みちよは、キッチンに行ったあと白のプラスティックのおべんとう箱を取り出した。
その後、ゆかりと私が食べる分のスブタをおべんとう箱に入れた。
みちよは、おべんとう箱をゆかりに渡したあと困った声で言うた。
「せめて栄養だけは摂ってね。」
「すみません…ありがとうございました。」
このあと、私はゆかりと一緒に家を出た。
それから30分後であった。
私は、ゆかりと一緒に
おべんとう箱をあけてスブタを食べようとしたが、食べるのをやめた。
ゆかりは、近くにいたノライヌにスブタを落とした。
その後、私はゆかりと一緒に
ノライヌは、地面に散らばったスブタをムシャムシャと食べた。
この日、
家族間の関係は、ハタン寸前におちいったようだ。
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