第10話
時は、6月7日(日曜日)の午前10時過ぎであった。
この日、
「オイ!!どけと言うているのが聞こえないのか!?」
「
「中学の時のセンパイのうちに行くのだよ!!」
「
「この家がうざいから出ていくのだよ!!」
「それだったら、おとーさまとおかーさまと話し合って決めたほうがいいですよ!!」
「ふざけるな!!話し合いをしても一方的に拒否するからだめだ!!」
「
「どけ!!」
(ドカッ!!)
思い切りブチ切れた
その後、
「
若い男性は、言うまでもなく
赤ちゃんだった
みちよの親族たちは『
みちよは、親族たちからのたのみを引き受ける形で
それから30分後であった。
家の前に
車の中からカバンひとつを持っている
みちよは、満面の笑みを浮かべていた。
この時、
「おばさま!!」
「
「
みちよは、のんきな声で言うた。
「大丈夫よ~…晩ごはんの時間になったら返ってくるわよ…それよりも、
「ここは、
「お願いですから、片山のアパートに返してください!!」
「アパートはカイヤクしたのよ~」
「なんで勝手なことをしたのですか!?」
「
「言うている意味が分かりません!!」
「だから、チョチクを作るためにここで暮らすのよ〜」
「ぼくは毎月1万円ずつチョチクを作っているのですよ!!」
「だから、アパートをカイヤクしたらチョチクが倍に増えるのよ…公共料金などを全部カイヤクした分とあわせたら手取りの大部分がチョチクに回るのよ…」
「食事とふろはどうするのですか!?」
「だから、ごはんを食べるのもお風呂に入るのもここでするのよ…テレビもうちのテレビを見たらいいのよ〜」
「お願いですからハイリョしてください!!」
「してるわよ〜…
またところ変わって、本町角の交差点にある大洋デパートの屋上にて…
小4の私は、ゆかりと一緒にベンチに座っていた。
屋上のミニ遊園地には、家族連れたちと若いカップルさんたちがいた。
家族連れたちと若いカップルさんたちは、楽しいひとときを過ごしていた。
しかし、ゆかりと私はつかれた表情を浮かべていた。
私は、ゆかりに声をかけた。
「
「どうしたの?」
「なんでおとーさんとおかーさんは仲が悪いの?」
「
「ねえどうして?」
ゆかりは、ものすごくつらい声で答えを言うた。
「おとーさんとおかーさんが不仲である原因は山のようにあるわよ。」
「山のようにある?」
「おとーさんとおかーさんは、数え切れない量のもめ事を起こしていたのよ…とくにおとーさんの場合は…ゼンカがあるのよ…」
「ゼンカがあるって?」
「そうよ…ケームショで暮らしていた時があったのよ。」
「ケームショで暮らしていたって?」
「本当よ。」
「どうして?」
「ごめんね…それ以上のことは話せないの…」
ゆかりは、つらい声で言うたあと口をつぐんだ。
私は、ものすごくつらい表情でゆかりを見つめながらつぶやいた。
おとーさんはなんでケームショで暮らしていたの?
おかーさんは、どんなもめ事を抱えていたの?
おねーちゃん…
教えてよ…
時は、夕方6時過ぎであった。
ところ変わって、家の広間にて…
広間のテーブルに、みちよ明夫婦と私とゆかりと
テーブルには、
「すみませんけど…ハイリョしてください!!」
「えっ?」
「ハイリョしてくださいと言うたらハイリョしてください!!」
みちよは、ものすごく困った表情で
「ハイリョしてるわよ〜」
「ここは居心地が悪いので、明日から部屋を探します!!」
「どうして部屋を探すのよ?」
「自立できなくなるので、部屋を探します!!もういい!!」
思い切りブチ切れた
「
「この家から出ていきます!!」
「なんで出ていくのよ!?」
「自立できなくなるから出ていきます!!」
「どこか行くあてはあるの!?ないのだったらうちにいてもいいのよ!!」
「よくないと言うたらよくないです!!」
「だったら、おばさまのご親族の人たちと話し合いをしてから決めたほうがいいわよ…ご親族の方は『
「
「ハイリョしてるわよ…それよりも今、6時8分よ…おじさまと
「だからどうしろと言うのだ!?」
「見たいテレビを見る時間までにごはんを食べなきゃいかんのよ!!お願いだからごはんを食べてよ!!」
「ふざけるな!!」
(ドカッ!!)
思い切りブチ切れた
この時、みちよがものすごく困った表情で
「
「おばさま〜」
「おじさまが困っているわよ!!早くごはんとみそ汁をつぎなさい!!」
「ごめんなさい…いまつぎます〜」
明は、ごはんとみそ汁を受け取ったあと食事に入った。
つづいて、ゆかりと私にごはんとみそ汁をついだ。
ゆかりと私は、ごはんとみそ汁を受け取ったあと食事に入った。
みちよは、ものすごく心配な表情でシチズンの柱時計を見つめながら言うた。
「困ったわね〜」
「おばさま。」
「
「ガッコーのセンパイが暮らしている家に行くと言うてましたけど…」
「だけど、おかしいわね〜」
「おばさま、
「だといいけど…」
「おばさま!!ごはんとみそ汁ができましたので食べてください!!」
広間にいる4人は、めんどくさい表情で晩ごはんを食べていた。
時計のはりは、6時25分になった。
あと5分で『シャボン玉ホリデー』が始まるが、テレビの電源はオフのままであった。
そして、6時半になった。
『シャボン玉ホリデー』が始まったが、4人はまだ晩ごはんを食べていた。
4人の気持ちがひどくイシュクしていたので、楽しくテレビを見ることができなかった。
この日、
ゆかりと私は、また
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