第153話 優里亜の家でヤリまくり(意味深)


 ——翌日。


 昨年の文化祭で事件になったという優里亜のメイド服とやらを(じっくりと)見るために、俺は優里亜の家へと向かっている。


 この夏休みは美少女三人衆の言いなりになっている俺だが、たまたま今日は愛莉がバイトで、瑠衣は引き続きインハイで関東にいる。


 つまり、今回は優里亜と2人きりでいても誰にもバレないし、誰にも文句は言われないというわけだ。


 愛莉と一夜を共にした時は愛莉の情報漏洩により、布団の上で俺と愛莉が汗をかいている(バトル●ーム!)写真が、瑠衣に渡ってしまったわけだが……優里亜にはその心配はないし、瑠衣は関東にいるんだから、そもそも鉢合わせる心配もない。


 鬼の居ぬ間に……とはまさにこの事だ。


 しかしながら、俺みたいな陰キャ男子は女子の家にお呼ばれになるなんて、人生で初めての経験である。


 中学時代こそ、ほぼ毎日田中と俺の部屋で遊んでいたが……あれは俺の部屋という"ホーム側"だったから余裕だっただけで、いざ女子の部屋に入るとなると、完全にアウェー。

 中東の笛ならぬ、異性のアレ(トイレの謎の箱など)を見つけてしまう可能性は十分にあるな。


 まぁ既に俺の部屋では、優里亜に"ゴム"が見つかっているわけで……優里亜の部屋にもなんかあってもお互い様だよな。


 俺は優里亜の家に行く前に、手土産を買うため近所のコンビニで焼き菓子の詰め合わせを買うと、limeで教えてもらった住所を確認する。


「えーっと、ここから優里亜の家に行くには……ん?」


 ていうか、よく見たらこの住所……確か高級住宅街じゃね?


 ☆☆


 到着した優里亜の家は背の高いクラシックな鉄製の柵で囲まれており、白の外壁と黒い屋根の横に長い洗練された洋式の邸宅には、なんとオシャレなガレージまでついている。


 柵の隙間から垣間見える敷地内の芝では、大型犬が一体うたた寝をこいていた。


「ほ、本当にここは同じ夏浜市にある住宅街なのか?」


 完全にM●THE●の世界にでも飛ばされた感覚に陥る。

 ついでに同じく糸●重●で言うならば、トンネルを抜けたらなんとやら……という気分だ。


「諒太ー、やっときたじゃん。おはよ」


 門前で俺が、家のデカさと豪華さに圧倒されていると、庭の芝に水を撒いていた優里亜が、水を止めてから歩み寄ってくる。


「お、おお……おはよう」


 デニムのホットパンツに白のヘソ出しトップスという……洋画に出てきそうなドスケベギャルスタイルで現れた優里亜。


 デニムのダメージが、その半端ないデカ腿によって、さらに引き裂けそうになっている。


 そのデニム……言い値で買おう。


「ん? どしたん?」

「あ、いや、なんでもない。それよりもこれ、つまらないもので申し訳ないんだけど、良かったらご家族で」

「え、まじ? わざわざありがと諒太」


 優里亜のこの家を見てからだと「つまらないものですが」が、本当の意味で「つまらないもの」を持ってきてしまったと思えて仕方ない。


 もっとブランドのケーキとか買ってきた方が良かっただろうか……でも、集合時間的にどこも開いてなかったし。


「諒太って普段はド変態のくせにこういう所はしっかりしてるんだよねー。変態なのに」

「変態なのにってなんだよ!」

「だって変態なのは事実じゃん。つーか、さっきからあたしのホットパンツ見まくってるし」


 優里亜は片手で俺の顎を持ち上げると、無理やり俺の視線を上げてくる。

 確かに優里亜のデカ腿と会話していたのは否定しないが……。


「ほんとうちの犬の方が利口なのおかしいでしょ」

「あの大型犬、お利口なのか?」

「まあね……あ、そだ。あの子よりお利口にするなら諒太のこと飼ってあげてもいいけど?」

「マジで!? いいのか!」

「うわ……乗り気なのマジでキモい」


 優里亜は引き気味に笑いながら、俺の手を掴む。


「てかそんなことより家に入らない? くそ暑いし」

「お、おう……でもちょっと待ってくれ。まだご両親にご挨拶する準備が」

「いや、別に婚約を報告しに来たんじゃないんだから……てか今うちの両親、海外旅行に行ってるし」

「海外? 旅行?」

「そそ。うちの両親、海外旅行が趣味で。あたしはみんなと遊びたいから、今年は家に残ったんだけど」

「へ、へえ……」


 海外旅行が趣味って……やっぱお金持ちってのは凄えな。

 うちの週8でセパタクローやってる母親と、貯金することにしか興味のない父親とは大違いだな。

 海外旅行なんて俺の家にはとてもじゃないが縁ない話だ。


「ま、家にはあたしだけなんだし、肩の力抜いたら?」


 つまり……優里亜と、二人きりってことか。

 そう思うと余計に(下半身にも)力が入る俺。


 二人きりでなおかつ優里亜メイドコスを上から下から撮りまくっていい……これ、もうほぼSE●だろ。


「つーかさ、あたしから一つ提案があるっつうか」

「提案?」


「良かったらなんだけど……今日両親いないし、今夜うち泊まってく? とか」


 …………え。


 もうこれ、ガチのSE●だろ。




— — — — — — — — — — —

えっちじゃん。


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