「一人で歌を」
紙パックジュースの底をストローで掻き混ぜているまだ少しある
理科室の机は立派 マッチをね 落としてもすぐ消してくれるの
マッチ棒どうしてみんな平然と持てるの木だよ燃えるんだよ?
気の抜けたコーラが好きと友が言う 蓼食う虫も好き好きと言う
ブレーキを外して跨がるその間に歩ける距離も自転車を漕ぐ
コンビニでマカロン買って食べてみた これが正しい味かは知らぬ
無人駅ひとっこ一人いなかったから歌ってた一人で歌を
コンビニの駐車場にてピクニックする連中の空に鳥来い
大切なものは口に含む本音も嘘もあの赤いビー玉も
あのひとがわたしじゃないひと好きだってしっていたけど悲しくなかった
しくしくと痛むお腹を抱えつつ体育座りで妖精見てた
軽く打ちつけただけの
飴玉を出掛けに放り込んだらば舐めきれなくてがりがり砕く
お前よく免許とれたな「進めですよね? 黄色も」と言った後輩
なぜそんなふるえてるんだチワワくん お前の眼って出目金みたいな
ヒーローが世界を守る給料は時給なんだか出来高なんだか
姫様を綺麗なリボンで絞め殺す絵本を繰り返し観る子ども
ダッくんは
店員がこちらを客と認めないぎりぎりの距離から目を凝らす
明日には消える世界を眺めてた 瞼の奥の世界を信じて
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