第2話 言霊って凄いね
登場人物
性別:女
学年:高校1年生
身長:156
好きなもの:フルーツジュース、シール集め。
性別:女
学年:高校3年生
身長:164
好きなもの:コーヒー牛乳、散歩。
性別:女
学年:高校1年生
身長:155
好きなもの:カレーパン、綿毛型の観察。
「ここがわが
そう元気よく紹介すると
部室の中には1人の女子生徒が居た。
「あぁー!!“
そう女子生徒を見た
「茜ちゃんもこの部活に入ってたんだね。」
そう嬉しそうに華恋は茜の手を握る。
だが、茜は華恋の顔を見て首を傾げる。
「・・・誰?」
その茜の言葉に亜美は大声で笑い、華恋はショックを受ける。
「華恋だよ。同じクラスの。」
「あぁ。そうなんだ。
ワレは人間には興味がないんだ。」
「も~。確かに話した事は1度もないけどさぁ。」
「ないのかよ。」
そう亜美が綺麗にツッコム。
「よく1度も話した事もないクラスメイトの名前を覚えてたな。まだ高校生になって1週間ぐらいしか経ってないだろ?」
そう亜美が感心する。
「私、昔から人の顔と名前を覚えるのは得意なんです。だから最初の自己紹介の時にクラスメイト32名の顔と名前は覚えました。」
そう華恋がどや顔で言う。
「意外だな。お前みたいな元気で明るい奴はバカってのが王道だろ?」
「安心してください。
勉強はちゃんとできないので。」
「何を安心するんだよ。」
そうまた亜美の綺麗なツッコミが入る。
🔍
「茜ちゃん。何を見てるの?」
そう華恋がノートを見つめる茜に尋ねる。
「ワレが書いた綿毛型の研究ノート。」
「えぇ!!見せて見せて!!」
そう華恋がお願いすると茜は無言でノートを渡す。
「へぇ。細かく書いてるんだ。凄いね。」
「茜は高校卒業したら綿毛型の研究隊に入るんだもんな。」
「えぇ?!そうなの?!」
そう華恋は大きく驚く。
「中学卒業の時に誘われたんだけど
親がとにかく高校は行っとけって言うから高校卒業までお預けなの。」
そう少し残念そうな声で茜は話す。
「親は心配なんだよ。
茜は人付き合いが苦手だから。
高校でそれを学んでほしいんじゃないか?」
「いえ違います。
ワレがこの学校の制服を着る姿が見たいだけです。そいう親なのです。」
(それは結構ヤバい親なんじゃ…。)
そう華恋と亜美は心の中でシンクロする。
🔍
「それにしても、いいなぁ。
茜ちゃんはこんなにたくさんの綿毛型に会ってて。私もホワイト以外の綿毛型に会ってみたいな~ぁ。」
そう寂しそうな声で華恋は呟く。
「さっきも言ったが綿毛型は結構珍しい妖精なんだ。だから、そう簡単には会えないんだよ。なぁ、茜。」
そう亜美が言うと茜はコクコクと頷く。
そんな3人の前に1匹の“緑色”の綿毛型が飛んでくる。
「って居たーぁぁぁ!!」
そう亜美は大きな声で反応する。
「会いたかったよ、綿毛型ちゃ~ん!!」
そう言いながら華恋は想いっきり綿毛型に抱きつく。
その瞬間、華恋の全身にチクッと針で刺された様な痛みが流れる。
「いたーぁい!!」
そう涙を流しながら華恋は綿毛型から離れる。
「お前はさっきウチが話した事を聞いてなかったのか?緑色のグリーンの感触はチクチクだと説明したろ?」
そう呆れた声で亜美が言う。
「わ、忘れてまひた。」
そう華恋は反省する。
「でも、このチクチク感も慣れたら気持ちいい。」
そう言いながら茜はグリーンの頭を
「確かになぁ。」
そう同意しながら亜美もグリーンの頭を撫でる。
そんな2人を華恋は悔しそうな顔で見つめる。
🔍
ー数分後ー
「あっ。ほんとだ何だか気持ちよくなってきた。」
「早いな、おい。」
そう亜美は華恋の
「あっ。シャボン玉を吐いた。」
そう言って華恋はグリーンが口から出したシャボン玉を見つめる。
「シャボン玉を吐くのがこの子の魔術なのか。メモメモ。」
そう呟きながら茜はノートにメモをする。
🔍
「それにしても…吐きすぎじゃない?」
そう大量のシャボン玉に囲まれながら亜美が言う。
━ガラガラン
亜美が窓を開けると大量のシャボン玉とグリーンが外に流されていく。
「あぁ~。行っちゃった。」
そう寂しそうな声で華恋は飛んでいくグリーンを見つめる。
「風に流されて移動するのが
綿毛型の
そう説明した後に亜美は華恋に目線を向ける。
(それにしても、華恋の
野原の時といい。今回といい。
願った事が叶ってる。
・・・今度、宝くじ買わせてみよう。
当たるかもしれない。)
そう密かに亜美は考えるのであった。
〈今回の綿毛型の魔術〉
シャボン玉を大量に吐く。
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