応援コメント

音叉 〜おんさ〜」への応援コメント

  • 果てしなく響く不協和音、教室に散りばめられた何かの成れの果て、そしてその空間を支配するように踊る人間ではない者たち……。
    その中でも『青春』と呼べるものは存在する……というより、主人公本人がその状態を『青春』と認識している以上、間違いなくそうなのかもしれないですね。

    『狂気』と背中合わせの『爽やか』さ、様々な思いと共に堪能させて頂きました。

    作者からの返信

    腹筋崩壊参謀さん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    強い日差しが射し、蒸し暑い真夏。腐臭が充満し、血飛沫で汚れた教室で、無数の蝿をまとわせ、微笑みを浮かべながら恋愛小説を読んでいる彼女。得られなかった平穏と青春を、今ようやく取り戻したのだと思います。
    不協和音は彼女の心の音。共振して響く音叉は、彼女の心が限界にあることの警告です。彼女はそう受け取っていないようですが……

    負と狂気に振り切った青春物語。
    お読みいただきまして、ありがとうございました!

  • 爽やかな青春モノだと思ったら……ガクガクブルブル

    自分の力で得た青春の日々は、例え腐臭と床に転がる何かと群がりダンスする蠅が取り除かれ、吹奏楽部の不協和音が聞こえない所に連れていかれても続くのでしょうね

    作者からの返信

    あるまんさん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    負と狂気に振り切った物語を書いてみました。
    最初に発見したひとはトラウマになるでしょうね。死臭と腐臭が充満して、血飛沫で汚れた教室の中でひとり、女の子が蝿を身にまとわせながら、微笑みを浮かべて恋愛小説を読んでいる――
    そして、彼女は泣き喚くかもしれません。「私の青春を終わらせないで」と。

    お読みいただきまして、ありがとうございました!

  • 狂気の世界ですが、主人公は幸せなんですね。
    主人公の心の内側が音叉のように共鳴して表出しているのでしょうか。

    作者からの返信

    海乃さん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    負と狂気に振り切った物語を書いてみました。
    実は、彼女が聞いている不協和音は「音」ではありません。吹奏楽部は練習をしていないのです(一日中音出しだけする、頭に轟く程の音など、不自然なことをこっそりと本文中に入れ込んでおりました)。彼女は、過去の記憶やその当時の感情を自分の中で不協和音にしていました。心の音叉の共振は、彼女の心が限界にあることの警告でもあります。本人は、そう受け取っていないようですが――

    夏休みに自らの手で得た平穏。心が壊れた彼女は、今日も夏の日差しを浴びながら、腐臭と蝿にまみれて、恋愛小説を読むことでしょう。

    お読みいただきまして、ありがとうございました!

  • こんにちはハナビシトモエです。
    企画ご参加ありがとうございます。

    どう見ても絶望なのにその中で息をして生きる主人公はすごいですね。
    私には出来ないと思います。でも傷があるだろうと思います。

    いいお話ですね。

    作者からの返信

    ハナビシさん、コメントありがとうございます!
    また『震える声』も含め、過分なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    お題から連想される爽やかさとは真逆に、負と狂気に振り切った内容にしてみました。
    裏設定ではありますが、吹奏楽部は練習をしていません。彼女の聞いている不協和音は、彼女自身の過去の記憶や当時の感情が音になったものです。
    夏休みに自らの手で得た平穏。心が壊れた彼女は、腐臭と蝿にまみれ、今日も夏の日差しを浴びながら、恋愛小説を読むことでしょう。微笑みを浮かべながら――

    素敵な企画に参加させていただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。
    お読みいただきまして、ありがとうございました!

    編集済