第一話 魔術オタクは死して彼岸で驚愕す
「うーっし、大漁大漁。今日は結構、いいモンが買えたなあ」
駅へ続く大通りを歩きながら、俺こと
その日は隣街にある百貨店でこのご時世に珍しく古本市が開催されると聞いたもので、ブラック気味の会社から久方ぶりとなる有休を拝み倒すようにもぎとって、こうして本漁りにやってきたのだ。今やネット通販と電子書籍の普及により、家から出ずともワンクリックで宅配便が届いたり端末にダウンロード出来る世の中だが、俺は基本的に足で探すようにしている。それは何故か?
その理由は、両手の紙袋の中を見れば明白だ。「日本に於ける天狗の分布と伝承」というタイトルの箱入り本、「伝統魔術実践の手引」なるハードカバー、「世界の悪神と邪神」というムック、果ては「月刊ゴンドワナ」のバックナンバーまで。そう、俺は世に言うところのオカルトマニアなのである。特に偏重しているのは西洋魔術だが、この類のものは何でも大好物だ。
前世紀末のオカルトブームの頃(俺が生まれる前の話だ)は、結構な数の出版社がこういった本を手掛けていたそうだが、現在はめっきり数を減らしてしまった。ネットの情報をまとめたような本ならともかく、ちょっと専門的な内容を扱うものとなると全国チェーンの新古書店にも滅多に入らない。なのでわざわざ貴重な休日を潰してまで、こうして隣街まで出物を探しに来たというわけだ。社会に出てまだ数年、決して高い給与をもらっているわけではないので結構な出費だったが、唯一と言っていい趣味なので気にしない。どうせ気楽なお一人様暮らしだしな。
「しっかし、古本市の規模もだんだん小さくなってきたなー。かと言って、ネットオークションは嫌だし……」
入札終了間際で値が釣り上がり、結局他人に落札された本の数々が脳裏に浮かぶ。オークション終了時の悔しさときたら、幾つかのものについては今でもたまに夢に見るくらいだ。それにネットオークションは、商品の状態や出品者の対応に問題があるケースも有る。やはり足で稼ぐことは正しいのだ、と俺は自分を納得させた。
現在の時刻は平日の昼過ぎ。百貨店の前を通って駅まで続くメインストリートはオフィスや各種テナントが立ち並んでおり、昼時の今はそれらが抱え込んでいた人々が吐き出されて、朝の通勤時程ではないが人通りが増えている。両手に荷物の俺は通行人にぶつかりやすいと言うか、正直邪魔くさい。少し考えて俺は大通りから脇道へそれ、ビルの間を通る路地へと入った。途端に周囲から人気が消える。この道はビルの間を抜けて、遠回りながら駅ビルの裏手へと繋がっているのだが、朝のラッシュ時ならともかく今時分は通行人もいないようだ。
俺は両手の紙袋を持ち直すと裏通りを歩き始めた。本が一杯に詰まった袋は結構な重量なのだが、俺には大した重さじゃない。魔術を実践する上で筋トレは有効な修行方法だと本に書いてあったので、毎日コツコツと鍛えているからだ。後は仙人にも一時期憧れたので、中国武術らしきものを齧っていたということもある。
史実を紐解いても、イギリスのある魔術師は英国人らしくボクシングの達者だったし、アメリカに渡った大魔術師は登山が趣味だった。オカルトマニアの魔術ヲタクだからといって、全員がモヤシとは限らないのだよ。まあ、その肝心の魔術はというと書籍頼りの独学のせいで、どこまで行っても趣味の範囲を超えられないんですけどね……。
「やっぱ、どっかの結社にでも入った方がいいのかねー。でもああいう集まりって大半は同好会のレベルに過ぎないって言うし、ガチな所は色んな意味でヤバいって話だし……。仕事もあるしなあ」
ぶつぶつ言いながら路地を歩いていた俺は、不意に全身が総毛立つような感覚に襲われて、足を止めた。何というか、恐ろしく冷たい手が尾底骨を掴んでいて、そのまま脊柱ごと引っこ抜かれたというか、そういう感じだった。直感的にヤバい気配を頭上に感じて、上を見上げる。
ビルの合間から見える青い、実に青い空を背景に、頭を下にして空中を落下してくる女性と目が合った。
その若い女性の、この世の悲嘆を掻き集めたような絶望の表情の中で、眼鏡の奥の瞳が俺を見ている。
彼女の姿は見る間に大きくなって、そして――――――――
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「で、ここは一体どこなんですかねえ……」
先程までの記憶を振り返りながら、俺は周囲を見渡した。ついさっきまでは街中の路地裏に居たはずなのに、今居る場所は荒野と言うか、草もロクに生えてない平地が周りに広がっている。明るかったはずの空は今や夜明け前か日没直後のような光量の少なさで、何もない大地の上に灌木のような影が薄闇の中まばらに立ち並んでいるのが見える。周囲からは音というものが絶えているようで、何の気配も感じられない。
足元に目を落とせば、外出時のいつものラフな服装に普段遣いのスニーカーが目に入った。しかし服も靴も手のひらも、灰色がかって色味がないように見える。しばし混乱し、じっと手を見る。その時、視界の端に何かが映ったように見えた。
「……蛍?」
目を向ければそれは小さな光の塊で、ぼんやりとした明かりを放ちながらふよふよと宙を漂っている。それはゆっくりと目の前を通り過ぎていったが、やがてふたつ、みっつと、後から後から同じような光の塊が現れ、絡まりあうように尾を引いて飛びはじめた。それはみるみるうちに数を増し、やがて帯状の巨大な光の群れとなって一定方向に進み始める。
光の帯が目指す方向に目を凝らすと、何か大きなシルエットが遠くに見えた。どうやら船らしい。荒野はかなり先の方で下り坂になり、そこで海岸か川岸か分からんが、水辺になっているようだ。その暗い水面に豪華客船のような、高い上部構造を持つ船が浮かんでいる。沢山の光の塊は、船から岸へ渡されたタラップのような板の上を飛びながら、次々と船の中に吸い込まれていく。明るさも色彩も音も無い周囲の中で、そこだけが幻想的な光景となって浮かび上がって見えた。
「……ヤバい。こいつぁもしかして、いや、もしかしなくても……」
自分が今見ている光景に、何となくアタリがついてしまった。その声を聞きつけたのかは分からないが、目の前を通って船へと続く光の列から離れて一際大きな光の塊がこちらへ近づいてきた。群れを成して飛んでいる蛍じみた小さな光とは違って、こいつは俺と同じくらいの大きさがある。それだけ大きくても放つ光は目を刺すような眩しさではなく、やはりぼんやりとした柔らかなものだった。大きな光は宙をゆっくりと漂って俺の目の前まで来ると、そこで止まって二、三度軽く明滅した。
『これは珍しい。ご自分を保っておられるのですね?』
「蛍の親玉が喋った!?」
『……別に蛍ではないのですが』
どうやら違ったらしい。俺はわざとらしく咳払いして誤魔化すと、大きな光に問いかけた。
「失礼しました。俺、いや自分は白沢秋と申します。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?それと、ここはもしかして……」
大きな光はゆっくりと一度瞬くと返事を投げ返してくる。
『これはご丁寧に。私は……故あって名前は申し上げられません。上位の御方から亡くなった人々の魂を案内する役目を仰せつかっている者、とだけ。それからここは、亡くなった方の魂が次に生まれ変わる場所へ赴くための、待機場所とでも言いましょうか』
「あー、やっぱりそうですかー。何となく、そういう雰囲気だなー、と。じゃあさっきから見えている小さな光の塊は、死んだ人の魂ってことですかね?あの水辺は三途の川かステュクス川とかそういうもので、あの船が向こう岸であるところの現世へ渡してくれて、それで人は生まれ変わると。そういうことですか?」
『あー、えーと、その解釈でだいたい合ってます』
なるほどなるほど。神話や伝承と違って、ここでは船が死後の世界から現実世界へ人を運ぶということね。そしてここは煉獄とか冥界とか、そういう場所であると。とすると目の前のこの人(?)は、地獄への渡し守と言われているカロンか、死者から剥ぎ取った衣を川のほとりの樹に懸けるという懸衣翁か。待て待て、性別がわからないから奪衣婆という可能性も?
『あの、特に何も言いませんが、貴方が何を考えているかは分かりますからね?』
「え、マジですか。これは失礼を。やーでも、お名前がないと何とお呼びすればいいか困ってしまって。『大きな光さん』じゃあんまりですし。あ、そうだ、仮に『カロンさん』ってお呼びしてもいいですかね?」
『……好きにして下さい』
カロンさん(仮名)の放つ光が今までになく乏しくなり、ゆっくりと元に戻った。これは多分、溜息とかそういうものだろう。
「じゃあ自分も、死んだんですね。最後の記憶からすると、墜落事故に巻き込まれたってとこか。親方、空から女の人が!うわー、ツイてないなー。でもまあ、痛いとも苦しいとも感じなかったし、別にいいか」
別の可能性もあるが、それはあえて無視する。あの悲しそうな顔を見たら、恨む気にはなれんしな。
『大変前向きなお考え、素晴らしいと思います』
カロンさん(仮名)が、呆れていらっしゃるよ。俺はひとまず、会話の方向を変えようと試みる。
「ところで最初に仰っていた、『自分を保っている』というのは、どういう意味でしょう?」
カロンさんは気を取り直すように二、三度瞬くと、俺に説明してくれた。
『ここには極稀に、生前の自我と記憶を持ったままの方がいらっしゃいます。肉体を失うことは魂にとって大変な苦痛で、ほとんどの方はそれまでの記憶や人格を失くされてしまうのです。亡くなられる前の記憶がおありの方は、貴方のように生前のままの姿をされているので、すぐに分かります』
「つまり自分も、本来ならあの蛍みたいな光と同じだったはずなんですね?ところが以前の記憶や人格が残っているので、自分は生前の姿を留めていると。いや、記憶があるからこそ、自分の姿を以前と同じ様に認識している?もっと言えば、記憶が残っているのは魂だけでなく霊体もくっついて来ているせいで、その霊体が自分の姿のように見えているんじゃないですか?」
『……お詳しいのですね。概ね、その通りです』
神秘思想に於いては、人間は三つの体で構成されているという説がある。
物質的な骨・筋肉などを備えた、
思考や精神を司ると言われる、
意思が宿るとされる、
イメージ的には肉体が一番外側にあって、その中に霊体、さらに内側に魂体がある。肉体とは違って、霊体と魂体には物質的な形がないという。幽霊みたいなもの、とでも思えばいい。幽体離脱という言葉を聞いたことはないだろうか。あれは生きながら霊体と魂体が肉体から離れ、周辺を彷徨ったり死後の世界を見たりする現象。今の俺も、その状態に近いってことだ。違うのは、幽体離脱は魂の緒ってやつで肉体と繋がっているのでやがて元の体に戻ることができるが、今の俺はそんなものがどっかに繋がっているようには見えない。つまりは、死んでるってことだ。
肉体を失うと人間は死に、同時に霊体も霧散するが、本質である魂体は破壊されず新しい命に宿ることで、再び霊体と肉体を
「おお……まさか俺が前世の記憶持ちになれるとは。月刊ゴンドワナの文通欄で同じ前世の記憶持ちを探していた人達、笑ったりしてゴメン」
『もはや何も言いませんが、あまりのんびりされていると大変ですよ?』
「と、おっしゃいますと?」
『ここは本来、魂だけが来る場所なのです。貴方の魂と霊体はしっかりと結びついているようですが、寄る辺なくこの地を彷徨い続ければ、やがてその結びつきはほつれていきます。徐々に貴方はご自分を失っていき、そして最後には魂から全ての霊体が剥がれ落ちてしまうでしょう』
「あ、そうなんですか。うーん、生きるに飽く程長生きしたわけでもないし、今の自分がこのまま消えてしまうのも寂しいですね。じゃあ、ちゃっちゃと生まれ変わりましょう」
『そうして下さい』
すっかりカロンさんが塩対応になってしまわれた。寂しい。
「それで、あの船に乗ればいいんですよね?」
俺はそう言って、魂の群れが乗り込む豪華客船の方を振り返った。すると、
「あれ?船が増えてる?」
暗がりに遠くそびえる豪華客船と並んで、他にもいくつかの船が水辺に接岸しているのが見えた。さっきまでそんな船はなかったように思うが、今は金持ちが乗るような大型ヨットや、三本のマストを備えた巨大な帆船、要塞のような船体の下部から無数のオールが突き出している
『船はそれぞれ、別々の世界へと魂を運んでいきます。亡くなられた方々はその魂の求めるところに応じて、特定の船に惹かれて乗船されるのです。ご自分が去られた世界に再び戻られる方もおられれば、全く別の世界に生まれ変わる方もおられます』
「え!?てことは、太陽系第三惑星ではない、別の星に生まれ変わることもできるってことですか?それとも平行世界みたいな、物理的に完全に隔てられた世界に生まれるとか。それってなんて異世界転生?」
『ええっと、後者のほうですね。この場所は貴方達が暮らしておられた世界よりも「上方の」世界に属していまして、比較的性質の似通った多数の物質世界と繋がっています。それらの世界で亡くなられた方々は、皆この場所にやって来られて、それぞれ思い思いの世界へと戻ってゆかれるのです』
大・興・奮!!輪廻転生のシステムが、そんなことになっていたとは!カロンさん(仮名)は今居るこの場所が物質世界よりも上位の世界、つまりより本質に近い世界だと言った。本質から遠ざかるほど差異が大きくなるから、ここよりも下位である物質世界は別々の世界に分岐しているのか。
「てことは、この場所は冥界とか煉獄とかというよりも、
『本当に詳しいですね!?……それよりも、早く行かれた方がよろしいかと。このままだと、じきに霊体の分解が始まってしまいますよ?』
「わ、分かりました。すると後は、どの船に乗るかなんですが……」
『最初に申し上げた通り、私の役目は案内です。どういった世界に生まれたいか、ご希望はありますか?なるべくそれに沿った世界へ向かう船をお教えしますよ。もちろん、元いた世界に生まれ直すことも可能です』
元の世界か。あんまりいい思い出がないなー。学生時代は趣味のせいで、陰キャと思われて友達少なかったし。就職した会社もブラック気味で、まともな出会いもなかったし。人生で一番異性と触れ合ったのが、まさに死因となる出来事だったとか、悲しすぎる。そうなると異世界転生か。その場合、どんな世界があるかなんだが……。
「魔術が実際に使える世界、とかありますか?」
うん、これだ。前世じゃ結局本物の魔術師にはなれなかったし、元の世界はこれから情報科学とかAIが発展していく一方で、オカルトはどんどん衰退していくだろう。それなら、現在進行系で魔術が使われている世界に生まれればいい。そうすれば、良き先達や師に恵まれることもあるかも知れない。来世こそは大魔術師。よし、決めた。
『ありますよ。あちらに見える船の向かう世界がそうです』
カロンさんから何となく「あっちを見ろ」といった思いが伝わってくるので、そちらの方向に目を凝らす。すると他の船から離れたところに、ぽつんと一艘の船があった。数人乗れば満員御礼になりそうな船体に、一本だけのマストと三角帆。……船というより、小型のボートと言った方がしっくりくる。大丈夫かこれ?
『魂を送り届けるのに、船の外見は関係ありませんよ。きちんと貴方を、魔術が使える世界へ連れて行ってくれます。では、お気をつけて』
話は終わりだ、と無言の圧力が伝わってくる。もっと色々聞きたかったが、本当に自分が消えてなくなるかも知れないので、俺は礼を告げて船へ向かうことにした。
「いろいろと教えていただき、ありがとうございました。では、お元気で」
背を向け、荒野を歩き出す。背後でカロンさんが、俺をじっと見つめているのが伝わってきた。ちゃんと船に乗り込むまで、見届けてくれるらしい。
しかし、魔術が使える世界、本当にあったんだな。まずい、今から楽しみでしょうがない。どんな魔術があるのか?どうやって学ぶのか?弟子入りだろうか、何かしらの機関に所属するのか?ベタだけど魔法学校はあってほしい、などと考えながらゆっくり歩いていたら、背後から感じる視線の圧が増した気がした。俺はちょっと足を早めると、岸辺へと続く坂を下っていく。
やがて、水音の全くしない岸にもやってあるボートの前まで来た。水面はひたすら昏く見渡す限り広がっていて、向こう岸は見えない。改めて、こんな小舟で大丈夫か?という気になってくる。でも前世で読んだ本では、カロンさんが小さな手漕船で渡守をしている挿絵を見た気がするので、これでも大丈夫なのだろう。
あれ?そう言えばカロンさんはここが職場なのだから、神でも妖怪でもなく、形成界の住人たる天使ということにならないか?俺は勝手にカロンさんと呼んでいたけど、それって実は大変に失礼なことだったんじゃないだろうか。よし、死者の魂を扱う天使ということで、今度から「アズラエルさん(仮名)」と呼ぼう。まあ、次に会うのはまた死んだ時だろうけど。
遠くから「いいから乗れ」という声がした気がして、俺はボートの縁に足をかけた。
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カロン改めアズラエルは、ヨットへと向かう魂を見守りながら、何度目かの溜息をついた。
久しぶりに、本当に久しぶりに手のかかる客人だった。死ぬ前の自分が残っているとは言え、あそこまで動じず、空気を読まず、調子を崩さない魂は、もしかすると初めてかも知れない。
彼の希望通り魔術が普及している世界へと案内したが、それが本当に彼の望みに適っているかどうかは分からない。人が神へ至る道は無数にあり、魔術もまたその一つではある。しかし、断じて近道など無い。全ての生は等しく始原への回帰を目指す歩みであり、いつの日か辿り着くその時まで、人は生きて己を磨き、また此処に戻って来る。そうして、無限の一歩を積み上げるのだ。その全ての魂の歩みを見守ること、それが彼の役目である。
アズラエルが見つめる中で、青年の姿をした魂がボートに乗り込む。その背中に、小さな光がまとわりつくように飛んでいる。やがてボートは自然と岸から離れ、どこまでも広がる水面を滑るように進み始め、そして、見えなくなった。
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