第9話 雨、そして企画
大きめの自主企画を開催して、はや一週間……。
お陰様を持ちまして、好評であることはとても喜ばしい。
読む方も一段落して、本日は雨天なり………。
雨はいい。
私は雨が大好きだ。
迷惑に感じる人のほうが多いであろう、この天候。
なぜか、私は雨に安らぎ以上のものを感じてしまう。
その理由を、自身に問いかけてみた────
私は、昔から運動が苦手だったため、体育の授業が苦痛で仕方なかった。
運動会なんか無くていいと思っていた。
そんな私であるから、雨が降ると必然的に体育の授業が体育館内で行われる運動量の少ないものへと変更になるのが、嬉しくてしょうがなかった。
運動会で雨が降った年などは、忘れられない楽しかった思い出として自身に刻まれている。
誰かの不幸が、誰かの幸運になるなど……
そんなことがあっていいとは思わないけれど
私の不幸が、誰かの幸せになりうるのなら、
この雨を私が幸せに感じることも、容認してもらえないだろうか?
自主企画という、私が供出できる公開空地は
幸いにして、多くの方に利用していただいている。
誰かが設置したベンチが、誰かのいっときの安らぎになってくれるのなら
この世が煉獄であるという、私の考えを
取り下げることも吝かではないと思える。
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