応援コメント

第2話 思い出のベンチ」への応援コメント

  • 次に座ったのは一人の少女だった。
    待ち合わせをしているのだろうか。手鏡見ながら前髪を触っては、ソワソワと辺りを見渡している。

    しばらくすると、遠くにこちらに走ってくる小柄な少年を見つけて、少女は一瞬顔を輝かせる。だが、すぐに照れ隠しをするかのように、キッと顔を引き締める。

    「お、お待たせしました!」
    汗だくで言った少年に、少女は緩く首を横に振る。その時長く伸びた黒髪が、柔らかく左右に揺れた。
    「ううん。今来たところだから」

    座ることを進めたが、少年は「大丈夫です」と言って笑うから、少女も短く「分かった」とだけ答えて立ち上がる。

    「どこに行こうか」
    そんな二人の会話を、ベンチは静かに聞いている。

    誰かに寄贈された思い出のベンチは、今日もそこで誰かを待っている。

    作者からの返信

    風景描写だけのエピソードに、誰かが物語で人物を添える。
    こういうのが、ほしかった───
    この手のコメントに返信するのは、いささか無粋かもしれませんが、
    感謝を───✨️

  • ベンチに座って、缶コーヒーでも飲んでみる。

    私のとある作品だけをフォローした新規アカウントが一週間ほどで消えていた。
    なんの偶然があって私の作品だったのか。なぜアカウントを消したのか。どんな目的があったのか。好奇心が刺激される。

    缶コーヒーを飲み干し、そんな小さな不思議を胸にしまって、立ち上がる。

    誰かが設置したベンチ。その誰かの思いも、すぐに立ち去ってしまった者には探れない。

    作者からの返信

    お座りいただきましてありがとうございます✨
    一番嬉しい立ち寄り方をしていただけました。
    また別な人がここを訪れることを願いつつ、感謝を──✨