「思う、ゆえに我あり」と、いうのは有名な言葉である。しかしながら私が思う私は本当に私なのだろうか?そのようなことを一度考えてしまうと「私」という存在が不確かな存在になってしまうのではないだろうか?他人は「私」が「私」であるということを証明できないように思うのだ。「私」が「私」であることを知っているのは「私」だけだからである。タイトルの通りこの作品には人間になったペンギンが登場する。だが、今の彼はペンギンではない。もしかすると……あなたも元はペンギンだったかもしれない……?
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