第13話
「数寄屋橋カリス!!」
数寄屋橋カリスは、現役アイドルが同名で登録しているプレーヤーで、オレの奴隷だ。
「あたいのこと 忘れてない ??」
放置されて、ちょっと機嫌が悪いカリス。
「1番の問題児のこと
わすれるわけないじゃないの?」
マリンが、挑発する。
「なんだと マリン !!」
また、ヤバい空気になってきた。
ここ数ヶ月おかしいよ。
「やるかーッ」
カリスが、マリンに飛びかかる。
「ちょっと 待って」
マリンに、掴みかかろうとするカリスを羽交い締めにして止める。
「なんです マスター ??」
マリンは、ウォーターウォールを出す構えだった。
あぶないあぶない。
「今は 1人でも多い方が捜索しやすいからケンカとかやめてマジで」
ケガ人が出たら、ケアに時間も労力もかかっちゃうよ。
「えーッ」
もがくカリス。
振りほどく。
「わたしは マスターに従います
ニヒ」
マリンは、頭を下げつつカリスを見て笑う。
「あたいだって マスターの言うこと聞くぅー」
膝を付くカリス。
「よし とりあえずまとまった………」
これで、とりあえず捜索に専念………
無理っぽいけど。
「ハァー
このままだと 不安だニャ」
エドワードが、腕組みをして深いため息を出す。
「なぁ エドワード ??」
エドワードに、聞いてみよう。
「なんですニャ ??」
仁王立ちになるエドワード。
「なんでウチのパーティーはこんなに仲が悪いと思う ??」
ここ1ヶ月くらいは、特にヤバい。
「マスター忘れたのかニャ!?」
アゴに、手をやるエドワード。
「えっと
なんだっけ………」
なんにも、してないぞ。
ましてや、男女の関係なんてなっていないし。
「ギャバって名前の頭がゾウの占い師に
"オレのパーティなのにオレが空気なのがイヤだから奴隷がオレに
って言って 紹介されたバラムーモンに会って───」
なんか、徐々に思い出してきたぞ。
「あーそんなことあったかも
慕うを こじらせて こうなったんだねすっかり忘れてたわ」
以前は、女同士でイチャイチャしているような、そんなけしからんパーティだった。
そして、オレは思い切り浮いていた。
「そうニャ」
それで、改善策としてそうなった。
そのうちに徐々に、慕うからドロドロしたモノに変質してこうなってしまったのだ。
「このまま捜索を続けて爆発してもいけないし
かと言ってハマオニールを優先して探さないとだしなぁ」
そのまま、ハーレムって線もあるかと一瞬思ったが。
「バラムーモンに会って術を解いてもらうのが先だニャ」
的確な、アドバイスをくれるエドワード。
「うーん」
悩むぞ。
どっちにしても、パーティーがバラバラになりそうでコワいな。
「さっきから エドワードとなにしゃべってるの ??」
マリンが、興味津々で聞いて来る。
「ヒミツの話だよ」
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