第8冊 花火をするときはまわりに人がいないか確認しましょう。・・・ロケット花火をパンツァー・ファウストにするんじゃありません!
昔は近所に駄菓子屋やおもちゃ屋の個人商店がけっこうあった。
辻堂は駅近くに線路があり、線路より海側(南)に元町商店街
陸側(北)に新町商店街の2つの商店街があり、結構人通りも多く、賑わっていた。
今はもう遠くに住んでいるので、10年以上行ってないし、Google Mapで見た限りでは相当にさびれている感じがするのが寂しいかぎり。友達の家がお店をやってるってのも結構あった。
閑話休題。
で、花火はそういったおもちゃ屋さんで買うものだった。
夏になると、誰からともなく「花火やろ!」という話になり、一人300円ずつくらい持ち寄って、バラ売りしてる花火をおもちゃ屋さんで選び、夕ご飯を食べると水の入ったバケツを持って近くの公園に集まって花火をするってのがお決まりのパターン。
まだ小学生の高学年がリーダーシップをとって近所の子たちを面倒見ていた時代。
それぞれの家庭も「おまかせ」で、ついてきたりしなかったし、公園で花火をしていても何も怒られなかった時代。
高学年になると「手持ち花火」だけでは刺激が足らず、ちょっと値の張る大きな打ち上げ花火や連発花火を買い、小さな子たちには「あぶないから離れてて!」とか言いつつ、ちょっと得意げに火をつけたりしてた。
マッチやライターの使い方なんか、学校で習うより前に親や上級生から習って身につけてた。
いまじゃ河川敷でやっていても通報されたりする。
あぶないから子どもに火は持たせるな!ってなる。
なんてこったい。
そのうちガスコンロも付け切らなくなるんじゃなかろうか。
IHヒーター増えてるし。
まあでも、中学生頃から本格的に危なくなるんだけど。
それが「ロケット花火」。
あの棒がついて火をつけるとピ~~~~~~~とか鳴りつつどこかに飛んでいくやつ。
あれは花火じゃなくて「兵器」です。
中1の頃、辻堂海浜公園に遠足に行き、帰ってから部活の先輩に「今日部活内から遊ぶぞ!」と再びチャリで同じところに行くハメになった時のこと。
その公園、相当だだっぴろいので、ボールだバットだを持ち寄って遊んでいたのだが、ある先輩がキケンな「ヤツ」・・・・そう「ロケット花火」をドラえもんよろしく取り出したのだ。
その数実に100本。
馬鹿じゃねぇの?
最初は安全に注意しつつテキトーに松林に打ち込んでいたのだけど、その打ち込んだ方向に何かないのか気になって松林に入っていったところ、ありゃ、ホームレスさんのテントが。
幸い住人さんはいらっしゃらなかったので、怪我人でないうちにやめとこう、という話になって松林を抜け出てきたところ、先輩からの指令が。
①渡されたヘルメット
②自転車に乗ってむこうにはしれ
③絶対振り向くな
???と思いつつ、当時の先輩の命令は「絶対」故、命令通り自転車を走らせると。
「ピ~~~~~~~~~!!!!!」
アタマをかすめて追い抜いていくロケット花火。
「???!?!?」
「よけるなーーー!!」
いや馬っ鹿じゃねぇの?
どこからか拾ってきた塩ビパイプにロケット花火をさし、パンツァー・ファウストよろしく後輩Sに狙いを定める鬼先輩s。
よけるわ!
で、逃げ回っていたらそれもあきたのか、今度は先ほどのホームレスさんのテントにこともあろうか10数発連射でロケット花火を打ち込んでいくアホ先輩s。
あ。なんか煙あがってね?
ヤバイ?
と思ってたら。
「ウガ~~~~~!!!」っと松林から両手に包丁を持って、家主現る。
やべえええええええ!!!!
と逃げ回る中学生たち。
いや、悪いことをしたもんである。
花火は人に向けて使用してはいけません。
平和に安全に気をつけて遊びましょう。
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