第7冊 ブランコはどこまで無茶ができるか度胸試しするためのもの シーソーは人の尻にいかにダメージを与えるか策略を練るもの
「ブランコ」や「シーソー」と言えば、公園でゆったりとした雰囲気の「平穏」を象徴するもの。
本来の用途は「遊具」ですから。
しかし、こどもって本来の使い方で終わらない。
何かイレギュラーな使い方を考えるし、考えたヤツがヒーローになる。
ブランコの場合。
STEP1 立ちこぎ
まずはこれから始まる。
STEP2 靴飛ばし
天気予報と組み合わせてるうちはまだかわいい。
ほどなく「飛距離争い」が始まると、上級者は「立ちこぎ」を組み合わせ
てめっちゃ飛ばしたあげく、隣接してる家に打ち込んで怒られるまでが
ワンセット。
ちなみに確認できる日本記録は60mオーバーの模様。
STEP3 曲芸乗り
①宙返り
振り幅MAX → 前方頂点に達したのち手を離して後方宙返りして着地。
②飛行機返し → 後方頂点に達したのち、足を鎖に絡めて固定しつつ
体は座面の下を通って鎖を握りなおす。
・・・わかりにくい。見た目は「キャメルクラッチ」をくらってるか、
「アタル版マッスルスパーク」の逆位。(もっとわかりにくい)
こんな輩がいるから、公園のブランコは使用禁止で無残にぐるぐる巻きにされたりするんでしょうねえ・・・
そしてシーソー。
「支点」「力点」「作用点」を体感しながら理解できるというスグレモノ。
・・・のハズなのだが。
ああ、こどもとはなんとザンコクな生き物であるか。
ほどなくそれは、全力でお互いが上下した挙句、片方が突如飛び降りることで相手の尻に重力+体重の衝撃を与え、悶絶させるためのキケンな遊具と化したのであった。
幼稚園くらいまでは平和に乗っていたはずなのに、小学生になると遊具を乱暴に扱った挙句、お互いの尻にダメージを与えてはゲラゲラ笑い転げ、
今考えても、小学生の低学年は、ロクデモナイことを考える天才だと思う。
ただ、時々知らないおばさんにまだ怒られることも・・・。当然ですよね。
今、公園では遊具で怪我をすると設置者の自治体にクレームが入るとかで、設置されなくなりつつあるというけれど、昔はそんな無茶するヤツが悪い、と親が子供を叱っていた。
それにしても、いつからこの国は親が子供を叱らなくなったのだろう。
キケンなことばかりしてた気もするが、その中で危険を察したり、いろんなことを考えだしたりする能力もまた、育まれていたような気がするのです。
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