後日談② 気になるあの子の話(1)

ある日、私はシルちゃん―――シルアエルちゃんの今のことが気になった。


アイちゃんが蘇らせてからそのままだったと思うからだ。


関わることが出来なくても遠目からなら見ることが出来るはず。


「と言うわけで、アイちゃん、行ってくるね」

「はいはーい。くれぐれもバレないようにしてよ」


アイちゃんの百合に対する暴走は収まったけど、今度は既に妻にでもなった気分らしい。

良くわからない。


私は『転移』を用いて、シルちゃん達天使の住む天使住居地区の近くまで向かった。


「ま、バレても既に『制約』は解除してあるから何も問題は無いけどね」





天使住居地区に辿り着いた私は私に対する認識を阻害して、様子を見に行く。


そういえば、あれからかなり長い時間が経ったけど、元気だよね?


スタスタと、住居地区の歩道を歩いていても、声を掛けられることはない。

よかった、と思いつつ、シルちゃんを探す。


流石にここの住居地区にはいるはずだから、気長に待とうかな。





1日ぐらい待って見るも、一向に見つからない。


いや、天使人口多いから当然といえばそうだけれども。


この地区だけで10億人の天使は住んでいるから大変。


天使達の生活を観察していると、人間界の人間と殆ど同じように生活していることが分かった。


人との違いは睡眠欲と性欲が無くて、その他欲求も薄いぐらいかな?



天使の話をしたのは、私小さい頃から隔離されていたからその辺り疎いからね。



と、言う風に1週間は待ってみたが、見つからない。



まあ、そう簡単に見つかるわけでもないよねと思い、一旦帰ろうとした瞬間に、アイちゃんから連絡が入った。


「スイちゃん!後、30分後にそこで”イレギュラー”が発生するよ!一応気を付けて!」

「了解!」


まあ、”神”としての仕事の一つである”イレギュラー”の排除、頑張ろうかな。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

どーも、のこじです。

次回も続きます。

短めでスミマセン。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る