第34話 過去のこと⑤ 『”友人”』

短めです

すみません

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※スイちゃん視点


「あれ…なんで……?」


魂が砕かれて、死んでしまった筈の私は生きていることに困惑していた。

しかも、『最悪』によって破壊された町並みも、天使たちも元通りになっていた。


大切な”親友”である、シルちゃんも生きている。


死後の世界かと考えたが、魂が砕かれた者は死後というものがない事に気づき、今までのことは本当に夢だったのかと思っていると、隣りにいる人から話しかけられた。


「目、覚めた?これからスイちゃんの”友人”となる私だよ?よろしくね」


これが、私と”友人”ことアイちゃんの初めての会話だった。






懐かしいなぁ。

確か、この後私と他の天使達との関わりを”制約”で禁じられたんだっけ。

でも、向こう他の天使は、私と関わった記憶は全てなくなっているから、私の心が痛むだけで済んだのは良かったと思うよ。


これも、アイちゃんがやったんだよねぇ…。


ああ、私はいっつもアイちゃんに頼りっきりだ。

困った事はアイちゃんに大体任せたり、今だって、アイちゃんに助けて貰っているだろうし。

そういう所を変えなければならないのに、変えれない自分がいる。

むしろ、アイちゃんに若干の依存すらしている。


ただの神で”器”を使うことの代償の大きさは考えていた。

そもそも逃げ切れなかっただろうし、器を使う以外の選択肢はなかったかもしれない。

でも、それ以上に分身体とはいえども、アイちゃんが魔王に取り込まれていたことに怒りを覚えていた。


怒りに身を任せたのは宜しく無かったと今でも思っている。

初めてアイちゃんに会った時、私は約束をした。


『スイちゃんの中には、”器”という力の源のようなものがあるんだけど、勝手に”器”を使わないでほしいな』

『うん』


その約束を破ってしまったが、許してくれるかな………。


「大丈夫だよ。私はスイちゃんの事を大切に思っているからね」


その時、アイちゃんの声が聞こえた。


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どーも、のこじです。

16日目です。

昨日はギリギリでした。

23:55ですよ。危なすぎです。


ついに次回本編完結です!!

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