第24話 vs魔王② side友人

友人アイ視点★


よし、スイちゃんが準備を始めた。

スイちゃんの準備が終わるまで、耐えきらないとね。


さて、この私………、いや、戦闘型分身体のアイではどこまで持つかな。

向こうも分身体とはいえ、戦闘型の分身体。―――の劣化した廃棄物。


魔王から『無』を纏った触手が飛んでくる。

私はそれを手刀によって発生する衝撃によってすべて弾く。


え?何で切らないんだって?

この手の触手は切ったら切っただけ増殖するからね。


要は『無』を使う高速再生巨大ゲーミングプラナリアだよ。



……実力でいえば、互角ぐらいかな。

ただ、私の最も苦手とする、『無』を操るから実に困る。


私の力『』では同じ出力ならば、『無』に勝ることはない。


『実』だったら勝てるんだけどなぁ。


シュッッッ


って、危ない。当たるところだった。

『転移』を用いて回避した。

ってか、そもそも時間稼ぎなら『転移』しまくればいいじゃん。


と、思ったら、『無』によって、『転移』する場所がなくなっていった。


げぇ…。

『虚』って『無』が少しでも触れたら一発アウトなんだよねぇ。


つまり、『虚』で構成された私には『無』はだめなんだよ。


===

★ちょいメモコーナー★


・『実』『無』『虚』について

同じ出力において『実』、『無』、『虚』は三すくみになっている。

『実』は『無』に強く、『無』は『虚』に強く、『虚』は『実』に強い。

ポ◯モンで言うところの炎タイプと水タイプと草タイプみたいなもの。


しかし、これらすべてがそれぞれ全出力でぶつかった場合、最後に残るのは『 』である。

===


おっ、対崩壊結界だ。

いいね。転移出来る場所が増えた。


……そういえば、さっきから余裕があるんだったら本体姉の分身体叩けよって思っている人。素直に挙手しなさい。



………はい。上げましたね。仕方がないから許してあげましょう。


何度も言いますが、(2回目)『虚』は『無』にめっぽう弱いんですよ。

高出力の『無』に触れた瞬間、低出力の『虚』は一瞬で消滅してしまいます。


そして、私は低出力の『虚』からできた分身体。姉は高出力の『無』からできた分身体なんです。

つまり、私が姉に触れた瞬間ゲームオーバー。

別にあくまで分身体だし、死にはしないけど。



…おっスイちゃんの方で神剣ができたっぽい。

いいね。神剣は自ら創り出したものが一番自らに合っているからね。

おっ。スイちゃん私の方に来た。


「アイちゃん!来たよ!」

「分かった!私は一旦引くね」


私は裏方でサポートをしとこっと。


ついでに、もしものときのもね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ども、のこじです。

モチベ超上昇中。

毎日更新6日目。

明日で一週間です!!

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