第23話 vs魔王① sideスイリエル

超強化バグレベル魔王の見た目は………。

うーんこれはひどい。

えーっと、本体と思わしき少女?の体中から触手が飛び出てきて、虹色の触手が自立して動いている。


これ、まともな人間だったら多分SAN値直葬されちゃうよ。

神になって見ている私でさえ、呼吸が荒くなっているし。


「まさにゲーミング触手。これはひどい」

「ゲーミング触手!?まあ、その通りだけどさ。あの本体っぽい子を倒せばいいのかな?」

「そうだけどさぁ…。あの人はなんでこんなに面倒くさいことをやってくるのかなぁ…。よくあの女の子を見てみて」


言われた通りに、女の子をよく見ていると、妙にアイちゃんに似ている気がする。


「あれ、私のの分身体の1つ。多分廃棄した使用済みの分身体をあのゲーミング触手が乗っ取ってるんだと思う」

「えぇ…。分身体とはいえ、姉?が乗っ取られてていいの?」


私だったらなんか嫌だなぁ。


「いいんじゃないの?どうせあのバカ姉のことなんだからなんとも思ってないよ」


いや、どう思ったらそんな感想になるの…。

アイちゃんのお姉さんの感性バグってるでしょ。


「うん。あの人私でも考えてること分からないもん」

「ひどい」


まあいいや。


「つまり、アイちゃんには姉の分身体には勝てないってこと?」

「そう。姉の『無』にはは意味が無いからね。何度も言うけど、スイちゃん。頑張れ!私は時間稼ぎぐらいなら出来るから!」


大変だぁ…。

まあ、頑張りますか。


「うん。その調子!」


りょーかい。りょーかい。

こほん。ふぅぅぅぅ…。


まずは息を落ち着かせて集中しなきゃ。


アイちゃんが時間稼ぎをするってことは、大技を使えってことだよね。


とりあえず、【無聖限なる極真核翡翠の星環スターコアジェード】を展開。

そして、崩壊しかけている天界を覆うようにアンチ崩壊結界を展開する。


これは【無聖限なる極真核翡翠の星環スターコアジェード】の効果の1つ。

そんでもって、更に2つの効果を発動させる。


「『世界ヲ充タス翡ナル奔流』『嶷翠タル収束』」


これによって、世界のエネルギーが私に流れ、そのエネルギーを収束することが出来る。


とんでもないエネルギーが私に流れてきたが、神となったからか、エネルギーの制御が容易くなっている気がする。


そして、 エネルギーを収束させる。


その収束したエネルギーを少し前のアイちゃんのアドバイスの通り、剣の姿に変えていく。


剣を創り出すに連れ、体中から神力や、魔力まで吸い取られていくように感じた。


そして、完成したと思った瞬間に、剣はどこからともなく現れた鞘に収まった。


剣を手に取ると、私と剣の間にバチッと、何かが流れた。


何?ちょっと時間がないんだけど?


そして、アナウンス?的な何かが私の脳内で流れた。


『翡翠神剣:(無銘)と契約しました。銘を入れてください』


銘は…翡実翠霓ひじつすいげいで。


意味は特にない。

急がないと。


【光滅魔法】や、【神聖魔法】、【】などで、バフをガンガン掛け、神力、魔力を体中に回す。


そして、【奏操剣】を使って、アイちゃんの下へ急ぐ。


魔王とアイちゃんの戦っている方を見ると、アイちゃんはダメージを与えることはできないまでも、自身もダメージを受けていることは無かった。


「アイちゃん!来たよ!」

「わかった!私は一旦引くね」


そうして、私は魔王と正面から対峙した。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ども、のこじです。

モチベさらに上昇中です。

毎日更新は意外とモチベにいいかもしれません。


天界で崩壊結界を展開←ちょっと韻を踏んでて気に入ってる。

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