第4話 調査のために降りる
ptを節約するには管理中の世界の情勢を調べることも大切だ。
情勢次第で、ptの使い方を変える事もある。
例えば干ばつが起きている地域では雨を降らせるためにptを消費したりとか、神への信仰度合いが高い国には”先天的【スキル】”持ちの人間が生まれやすくなる。
信仰しているのに何も還元がないのはいけないから還元しなければならない。
これは、この”世”のルール”理”にも乗っている。
…というわけで現在私は地上に降りている。
「ねえ、地上に降りる必要あった?」
地上の街の中で友人が私に話しかける。
「うるさい!地上で直接情報収集したほうが臨場感があって良いの!」
「…ま、いいか。地上でしか得られないものもありそうだし」
「まずは、話を聞かないと。すみませ…」
「ちょっ!今は認識を変えているからいいけど、バレるかもしれないから羽と輪をしまってよ!」
あ、忘れてた。
いけないいけない。
私は六枚対の羽と輪を体内へと引っ込める。
羽は体内に完全に隠せるが、輪は私の金色の髪に白色の輪の形がついてしまうから目立つ。
最悪バレても記憶を消せばいい。(友人が)
「じゃあ改めて、すみませーん!そこの人!」
私は友人の下を離れ、話しかけに行く。
「えっ?僕ですか?」
「はい、そうですよ」
「どうしました?」
「最近の情勢を聞きたいなと思っただけです」
「最近の情勢?最近は特にめぼしいことは起きてませんが…」
「そうですか…。ご協力ありがとうございました。」
「どういたしまして」
話が終わると、一度友人の下に戻る。
「特に何も起きてないらしい」
「いや、聞き込みするんだったら何人かに聞かなきゃダメでしょ…。(と言うかさっきの子”■■■”の素質あるじゃん。いつか誘っとこ)」
「そういえば、情報収集は酒場に行くといいんだっけ?」
「まあ、酒に酔っていると、いろんなことを口走ってくれるからね。ま、それも夜になってからだろうけど」
「酒場は夜しかやってないから…ね」
「そ、今はまだ昼過ぎ頃だから暫く待つか、聞き込みをしようよ」
「そうだね。聞き込みをしてくる。」
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
★この世界についてのちょっとしたメモ★
【スキル】
スキルには生まれた時から持っている”先天的【スキル】”と熟練度を積んで手に入れることができる”後天的【スキル】”に分かれている。
一般的に”先天的【スキル】”は珍しく、唯一無二なため、【ユニークスキル】と呼ばれている。
勿論、
【理】
それはこの世の当たり前の”ルール”であり、【理】内においてはその”ルール”が適応される。
『■に【■】から■れし■■が■れ、”■■”に■きな■■を■える』
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
―――時は進んで夜。
「何の成果もッ!得られませんでしたッ!」
「うん。酒場行こうか」
私は変なことを言う友人と共に酒場に向かった。
「…ここが酒場か。今更だけど女子2人で入るような場所じゃ無いと思う」
「ま、考えても無駄でしょ。さっさと行って相手の口を滑らせて、情報を得なきゃね」
酒場の中に入ると、少し蒸し暑い感じと酒の匂いが漂ってきた。
奥の方の席が空いていたから、そこに座る。
「うーん…。マスター、蒸留酒とそれに合うつまみをお願い」
「私もそれで」
「分かった。少し待ちな」
少しすると、蒸留酒と簡単に食べられるちょっとしたものが出てきた。
「じゃ、ちょっと情報収集してこようかな」
そう言いながら私は立ち上がる。
「頑張れ、私はここで待ってるよ」
情報収集を始めてから四人目、ついに情報を持っている人を突き止めた。
「すみません、最近の情勢って何か起こりましたっけ?」
「やあ、可愛い子ちゃん。最近の情勢?そうだなぁ…。あっ!俺の友人の話何だが、何やら新しい”宗教”ができてかなりの人気らしいんだ。ま、俺には関係ないけど。ところで、今夜…」
「それは結構です。情報ありがとうございました」
「( ゚д゚)」
私は友人の元に帰ると、手に入れた情報を共有した。
「次はそれを上から監視するような感じでいいかな?」
「そうだね。先に会計は済ませておいたよ」
「ありがとう。じゃ、帰ろうか」
扉から外に出ようとする。
すると、一人の男が外からやってきて私の肩にぶつかる。
「ああ、すみません。大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「なら良かった。では」
その時私は気づかなかった。
肩にぶつかった時に僅かに、極僅かに相手の魔力が服に付着したことに。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき
ども、のこじです。
情報収集は大切だと思うんです。
■塗りのところは考えてみてください。
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