第3話 倹約って大変
まずはpt消費の無駄遣いから減らそうと思う。
pt管理欄を見てみる。
===
pt消費度(ランキング)
1位 魂生成 417326594pt(約4億2000万pt)
2位 【スキル】生成 49302846pt(約5000万pt)
3位 天使達の生活費 13042264pt(約1300万pt)
4位 気候や地形の操作 12438375pt(約1200万pt)
5位 天界維持費 1218659pt(約1200万pt)
︙
===
「うわっ、天使達の生活費高すぎ…!?」
「果たして何割がこの中で娯楽費として消費されているのか」
「九割ぐらい?そもそも飲まず食わずとも生きていけるのに”生活費”とはなんぞよ」
これは”倹約”案件ですわ。
「天使達の生活費を減らすか、天使達を消費するpt以上にしっかり働かせないとね、若しくは私が天使狩りをしてきてもいいよ」
「一応天使達も
「勿論!じゃ、ちょっとゴミ掃除してくるね!」
友人は楽しそうな雰囲気で向かった。
何でかな、友人はこの世からの掃除が好きなのかもしれない。
…まあいいか。
ptを倹約する最も手っ取り早い方法は『”邪神”を倒す』こと。
”邪神”がいない世界は【スキル】や【祝福】を生成する必要がないからpt消費を抑え、世界を上位の世界へと発展させることが出来る。
例えば、『地球』の世界。
あの世界は”邪神”がいないため、かなり発展している。
まあ、更に発展している世界もあるが。
『地球』の世界は少しきな臭い動きがあるが、何か起こっても流石にこの世界までは影響を及ぼさないだろう。
…絶対大丈夫なはず。
私としては”邪神”を今直ぐにでもこの世界から消し去りたい。
ただ、”邪神”と言えども”神”は”神”。
一天使でしか無い私には叶わない相手なのだ。
兎に角、ptの為に邪神を倒すため、まずは最低限のpt消費でptを貯める。
そして、そのptを使い、最高ランクの【祝福】である【神■ノ勇者】を生み出す。
その【神■ノ勇者】が”邪神”を倒す。
これで世界を発展させ、あの鬱陶しい
===
【祝福】
︙
〜ランクⅩ〜
【神■ノ勇者】
消費pt10000000000(100億pt)
”世界”の生み出す事の出来る最高ランクの【祝福】。
■にはその勇者特有の力が入る。
最強の勇者である。
『ソノ勇者ハ神ヲモ屠ル』
===
その為にも100億pt貯める必要がある。
今のpt状況ではまだまだ足りないが、pt生産を増やし、倹約を続ければいずれはptが黒字になり、100億まで貯めることが出来るだろう。
「ただいまー」
…と友人の間抜けた声が聞こえた。
「おかえり。…その服は何?」
友人の服には真っ赤な返り血が付いている。
「この血?それっぽく見せてるだけだから。実際はこうね」
そう言いながら友人は服の偽装を外した。
すると、瞬く間に元の色に戻った。
「これでどう?綺麗でしょ?」
「清潔ではあるね。で?どんだけ殺ったの?」
それっぽい言い方で聞いてみる。
「ん?0だよ。全員私が調教したからね」
「調教……まあ不問にする。改心した?」
調教って…。
何をやったんだか…。
「そりゃ勿論。生活費0でも平気って言ってた。」
…まあいい。
よし。これで残り約1億2000万ptで黒字になる。
この調子ならすぐ黒字になりそう…!
…と思っていた時期が私にもありました。
「せ、節約できるptがない…。」
そう、どのpt消費も重要すぎて、節約出来なくなってしまったのだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき
どうも、のこじです。
ちょっとモチベが上がっています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます