第2話 管理、始めました

女神アキュアが去ってから私は友人の助けを借り、世界の管理の方の着手を始めた。


世界の管理とはいえども、ほとんどが”リソース”管理の仕事となる。

この世界で”リソース”はptポイント単位で計算される。


例えば、魂を創り出すのにもptが必要になる。

魂とは全ての生物において必ず必要となるものだからptを節約するケチることは出来ない。

尤も、どうやって創り出されているのかは知らないが。

友人の話によると、


『太古の昔にとある人物が世界と”契約”して魂の生成の副制御権を世界の管理者に渡したから生成を管理者もできるようになったけど…。その生成の仕組みは私にはわからないね。』


とのこと。

まるで”友人”が何人もいるような言い方だが、友人のことは考えても無駄。

彼女は底がしれない程のがある。


話を戻して、ptの話をしよう。

ptは”世界”の力を使うために必要な”エネルギー”でptが無いと、世界の管理ができなくなる。

管理のされていない世界は稀に”暴走”を引き起こし、”イレギュラー”を大量に発生させる。

されている世界でも稀に”イレギュラー”は発生するが。


”イレギュラー”とはいくつかの種類がある”概念”の1つで、どの種類でも世界を破壊しかねない。

そして、それは主に”生物型”、”能力型”、”物質型”、”現象型”の4種類に分かれる。


”イレギュラー”についてはおいおい話すとして、世界の管理者として”神”がいる反面、その対極には世界の支配者として”邪神”がいる。


”邪神”は世界の力を我が物にしようと企み、世界中に”瘴気”を発生させる。

”瘴気”からは”魔物”という怪物が生まれ、世界にいる生物を襲い、世界に負荷をかける。

”瘴気”自体も植物を枯らしたり、生物を弱らせる。

これらの事で、世界に負荷をかけて世界の取得ptリソースを減らし、機能を弱らせ、世界から力を奪おうとするらしい。

ちなみに友人曰く、


『世界の力なんてどんな生き物でも持つことは出来ないよ。ちなみに持とうとすると、”器”不足でただのptリソースになって、世界の機能回復に使われるらしいよ。』


とのこと。

友人の言う”器”とは何なのかよくわからないが、正直かなり迷惑。

そんな力を持とうとするとptに還るんだからそんな面倒なことしないで欲しい。

邪神は取り敢えず消えとけっ!って感じ。


そんな負荷をかける魔物への対策として、世界にいる生物全てに【スキル】と言う力を授けている。

ちなみに、ここでの生物に魔物は含まれない。


時折、魔物の中で神に近づきし”王”たる”魔王”という存在が現れる。

…残念ながら、今現在、”魔王”は発生している状態だ。


そんな魔王に対抗する素質のある者には【祝福ギフト】という力を与えている。


ptは【スキル】や【祝福】を与えるのにも使う。


ここまで聞いて、あれ?ptってどうやって得るんだ?

と、疑問に思うかもしれない。


ptを得る方法は主に二パターンある。

一パターン目は、生物が世界に存在することで、ptを得ることが出来る。

勿論、”魔物”はここに含まれない。


数が多ければ多いほど、得ることの出来るptも増える。


二パターン目は、”信仰”によってptを得る。

人々から”信仰”されることによって、神はptを得ることが出来る。

言うことでもないが、現在この世界では”神”が失踪しているのでptを得ることが出来ない。


ちなみに、現在この世界からは約5億ptを毎年手に入れることができる。

管理には世界ごとには差があるが、今、この世界では毎年約6億5000万ptを毎年使う。

つまり、大きな★A★K★A★J★I★だ。

…ふざけている場合ではない。

どこぞのサボりゴミ女神が脱走したせいでこんなに大変になった。

一応あの形でも毎年信仰によって2億ptぐらい稼いでいた。


は や く 帰 っ て こ い ?


一応貯蓄ptがまだ約45億程残っているが、このまま行くと、30年でptが0になってしまう。

非常にマズい。

というわけで、世界を発展させる必要がある。


発展している世界では100兆とか10京とかptを得ることの出来る世界もあるらしいので、できればそこを目指したい。


世界を発展させ、”上位神”様に認められてあのサボりの権化カス女神をギャフンと言わせて、上司を変えさせてやる!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あとがき

ども、のこじです。

タグに”掲示板”と”日常”を追加しました。

掲示板はいずれ書きます。


こんな感じでかなり不定期に更新していきます。

もしかしたら1ヶ月ぐらい間が開くこともあるかもしれませんが、ご了承ください。

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