第5話 勝手に召喚された

情報を得た私達は天界に戻ると、得た情報の整理をした。


とはいえども、ほとんどが私の得た情報だけど。


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得た主な情報

・降り立った国であるキュアリア神聖国(神への信仰度97.6%)では特に何も起きていない。

・隣国のモンサン王国(神への信仰度12.5%)ではここ最近、国中の”魔法陣”を描く”魔術師”が集まっている。

・モンサン王国では最近、新しい宗教が流行っている。

===


主な情報はこんなものかな。


「”魔術師”が大陸中から集まる?」


何かを見つけたような友人が私に聞いてくる。


「ああ、それね。大きな魔術を使うからとか言ってたよ」


「もしかしたら、大変なことが起こるかもしれないよ。例えば、何かを【召喚】したり…とかね」


「何で【召喚】?」


「魔法陣といえば【召喚】だし、大人数での魔術は規模が大きくなって、大規模な”魔術”が行われるからね。数百人規模の”魔術”となると、”別世界”からの【召喚】の場合が殆どだよ」


「あ、これはマズイかも」


❖ ❖ ❖ ❖ ❖


★この世界についてのちょっとしたメモ★


【魔法陣】

”魔術”を行使するために必要となる媒介の一つ。

”魔法”とは違い、長い詠唱が必要になるが、強力。

また、”魔法”は”魔術”に含まれず、”魔術”もまた、”魔法”に含まれない。


【魔術師】

”魔術”を主に使う者たちのこと。

【魔法陣】を描くのに長けている。

魔力量が多い者が殆ど。


【魔術】

主に”魔術師”によって行使される。

【魔法陣】、【魔力】、【r縺?ス?≠縺】の三つにより使うことが出来るが、【r縺?ス?≠縺】の存在についてはあまり知られていない。

【魔術】には階位があり、階位が上がるほど行使難易度が高くなり、必要魔力量、【r縺?ス?≠縺】も多くなるが、【魔術】の【力】も強くなる。


【魔力】

様々な【力】の媒介となる”エネルギー”の一つ。

主に【魔法】、【魔術】、【スキル】などに使う。


❖ ❖ ❖ ❖ ❖


※三人称視点


場所は変わってモンサン王国では、新興宗教”脱神教”によって、大規模な”魔法陣”が書かれていた。


先刻までキュアリア王国の某所にいたある男は自身が付着させた【魔力】の座標を特定する。


そして、そこを見つけると、怪しげに笑いながら呟く。


「フフフ…、ようやく見つけました。ようやく目標達成の大きな一歩を踏み出せそうです」


そこへ、先程まで【魔法陣】を弄っていた男が声をかける。


「””様、例の【魔法陣】が完成しました」


「そうですか、ではそこに魔力を込めてください」


「承知しました」


声をかけた男は魔法陣の下へと戻り、何か号令をかける。

すると、その場にいた者たちが魔力を一斉にその【魔法陣】へと込め始めた。


暫くすると、魔力が満たされたようで、”聖者”は魔法陣の詠唱を始める。


「『世界の理よ・その力を使い・異なる世界からの・使者を呼びたまえ・魔術による・十三の階位・今万界の力を借り・世界の異常を治すべし』」


そして、発動句を述べる。


「【異世界召喚】」


❖ ❖ ❖ ❖ ❖

※一人称視点


「ぎゃあああああああ!!!!!!」


「うるさ」


「(´・ω・`)シュン」


友人の言葉が私の心を抉る。

これが精神攻撃か。


「違うでしょ。そもそも現実逃避はそろそろやめて現実を見なさい!(母親風)」


「母親みたいなこと言わないでよ!現実を見ればいいんでしょ!見れば!」


そこにはこう表示されていた。


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残りpt数:98503634(約一億pt)


===


「∩(´・ω・`)つ―*'``*:.。. .。.:*・゜゚・* もうどうにでもな~れ」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ども、星を頂いて恐々としているのこじです。


ちょっとしたお知らせです。

次回は5月11日に投稿します。

次次回は5月18日に投稿します。

5月18日から暫くの間、不定期更新から定期的な更新に変えることにします。

3日に1回、24時に更新の予定です。(なるべく)


忙しかったり、話が思いつかなかったり、モチベが消えたりすると、何処ぞの女神アキュアのように失踪するかもしれません。

更新ができなかった日は上記のどれかだと思ってください。

最低限、週一以上は投稿したいと思います。


以上、のこじからのお知らせでした。


そういえば、何故か週間異世界ファンタジー3257位らしいです。

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