第18話 石橋阪大前のインド料理店ガンマハルは絶品やでー。

第1章 - 再会


池田市の石橋阪大前にあるインド料理屋、その扉を開けるとスパイスの香りが漂い、食欲をそそる。ここは、カレーライスが評判の店で、多くの常連客に愛されている。その日、私は二十歳年下の後輩であるMさんと一緒にその店を訪れた。


Mさんは若いが、私よりも博識で、会話の中で鋭い突っ込みを入れてくる頼もしい存在だ。彼と話すと、自分がいかに無知であるかを痛感させられることも多いが、それでも彼との時間は楽しい。


「今日は日替わりのほうれん草カレーがオススメですよ」と店員がメニューを持ってきた。


「じゃあ、それにします」とMさんが即答した。


私は考えるのが面倒で、Mさんの選択に倣うことにした。「僕も同じものを。ただ、激辛でお願いします」と付け加えたが、期待していたほど辛くはなかった。それでもカレーは美味しく、ビールを飲みながら楽しいひとときを過ごした。


第2章 - 提案と断念


カレーとビールを楽しんだ後、Mさんがふと思いついたように提案してきた。


「この後、韓国エステに行きますか?」と。


「エステ?」私は一瞬驚いたが、すぐに彼の意図を理解した。「風俗じゃないですよ、リラクゼーションのエステですよ」と彼は付け加える。


最近、私は様々な悩みを抱えていた。両親の介護問題、中国猫の虐待ビジネス、そして私の猫の介護と、問題が山積みでその日はエステに行く気分ではなかった。


「ごめん、今日はちょっと無理かな」と私は静かに断った。Mさんは私の気持ちを理解し、無理に勧めることはなかった。


第3章 - カラオケと沈黙


その後、私たちはカラオケに行くことになった。Mさんが楽しそうに歌う中、私は気分が乗らず、何度もスマートフォンを見つめては溜息をついていた。


「元気ないですね」とMさんが心配そうに声をかける。


「うん、ちょっと色々あって」と私は曖昧に答える。Mさんはそれ以上追及することはなかったが、その優しさが胸に染みた。


第4章 - 夜の終わり


カラオケを終え、私たちは別れ際に再会を約束した。「また、カレーを食べに行きましょう」とMさんは笑顔で言った。その笑顔に救われる思いだった。


帰宅後、私は導眠剤を飲んでベッドに横たわった。心の中で今日の出来事を振り返りながら、少しずつ瞼が重くなっていく。「おやすみなさい」と誰に言うでもなく呟いて、静かに目を閉じた。その夜、私は久しぶりに深い眠りにつくことができた。


そして、次の日から新たな一日が始まる。問題はまだ山積みだが、Mさんとの時間が少しの希望を与えてくれた。人生は続く、その一歩一歩を進んでいくことが大切なのだと、私は静かに思った。



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