第3話 精神障害者差別

 今回は、精神障害について書いてみたいと思います。私は、もう小学校の頃からうつがあったので、今57ですから50年選手くらいです。それに最初につとめた会社が忙しく、てんてこ舞いでストレスがたまり、躁転化し躁うつ病(双極性障害)になってしまった。30の時です。ただ、この時点で私はまだ自分が躁うつ病だとは気が付いていなかった。ものすごく楽しかったですね。アイルランド人がリーダーのバンドでイーグルスのホテル・カリフォルニアを弾かせてもらったり、アメリカのボストンに観光に行って台湾人の彼女ができたり。そして、会社をやめて長年の夢であったアメリカ単身突入の準備に入りました。


 で、まあ、アメリカに行って向こうで色々あって、またうつになったりパニック障害になって帰国する。それで心療内科に通って家で静養していたのですが、結局抗うつ剤の副作用でまたもや反転し、本格的な躁うつ病になってしまった。それで、またハチャメチャが色々あったのですが、最終的には医療保護入院(以前は強制入院と言った)となった。入院の時は怖かったですな。何しろガチの精神障害者がたくさんいるとこですから、何をされるかわからない。寝ているときに割りばしで目を刺されるんちゃうかとか。また、恐怖だったのは、いつ退院できるのか?これですよ。結局、最短コースの三か月で出れたわけなんですけど。


 ええと、それで何が言いたいかというと、精神障害者の中でも今やうつや適応障害は、市民権を得た。うつの有名人は多くなりましたし、適応障害も雅子様がそうであり、なんとなくなるほどそういうものかとなった。私の躁うつ病も多分多くの人がうつの一種であると考えていると思います。アメリカでは、ハリウッド・スターにどういう訳か躁うつ病の人が多いんですよね。アカデミー主演男優賞をとったリチャード・ドレイファスとか。俺も俳優になろうかな?なんて。あと、作家ね。日本だと筒井康隆、北杜夫とか中島らもとか。だから、私は躁うつ病ですというのは、ギリギリ、カミングアウトオッケーなんですよ。違うかな。


 ただ、統合失調症(以前は精神分裂病と言われた)となるとなかなかそうはいかない。今、障害者同士のマッチング・アプリをやっていますが、そのなかでもカミングアウトしている女性はまれですね。私と仲良くしていた統合の先輩がいましたが、自分の病気については、SNSでも絶対にバレないようにしていました。なぜかって言うと、統合はバイオレンスと直結しているからだって。ただ、バイオレンスで言えば、躁うつの躁でも起こりえるのですが、あまり知られていない。それはそれで良いと思います。これ以上肩身狭なったら嫌だからね。まあ、精神障害者は基本生活保護でブラブラですよ。それから、差別で勘違いされているのは実は精神障害者が起こす犯罪の割合は、健常者のそれとくらべて少ない。これは頭が錯乱しているので実行能力に欠けているんでしょうね。






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