第2話 闘う男

 このところ、YouTubeでよく見ているのが、プロレスです。それも1990年代初期のUWF、つまり前田日明です。パンチ、ハイキック、そして関節技。特に関節技に関しては興味津々で、何度もプレイバックしては、ああ、なるほどこここうやって決めてるいるのかとか。一瞬で決まりますからね。見ていてすげーとか。私も体力があれば、関節技を教えてくれる道場に通いたい。今は体力無いですからね。タバコの吸いすぎかもしれませんが…。


 しかし、一体、私がプロレスを習って一体何になるのか。暴漢を一発で仕留めたいとか。そんな感じですかね。最後に意を決して行った合気道道場は数年前ですが、本当に死ぬかと思いました。今まで、一番辛かったスポーツ(合気道は武道ですが)経験です。あれ以来、合気道道場には通いたくないと思っています。まあ、カネもないですしね。ドラムの授業料にカネがかかる。


 前田が若い頃の特集番組なども見ていますが、本当に好青年ですね。ただ、彼は大阪に住む在日韓国人(のちに帰化)で、ハングリー精神が強かった。前田がプロレス道場に来た理由というのも、美味い飯を腹いっぱい食えるからというものでした。彼が確かUWFを立ち上げた25歳の頃、私はのほほんと大学に行って実家で飯食っていましたからね。しかも、アメリカのフィラデルフィアに語学留学までさせてもらって。つまり、私はハングリー精神がなかった。ボンボンでした。それでも体を大きくして、恰幅を良くしたいですね。僕は足が特に細いんです。スクワット昨日、YouTube見て発奮し、20回頑張りましたが限界でした。


 私の父型の先祖は中国ですが、母型の先祖は日本。これって、在日中国人になるのか、それとも日中ハーフになるのか。まあ、いずれにしても差別に負けないためには強くなくてはならない。これは、マストのようです。また、市民体育館に行こうかな。足を鍛えて太ももにピタッとしたジーパンをはくのが夢です。 まあ、スタイルの良い男性に女性は魅かれますしね。僕は、身長が183cmある。同僚に、若いときもてたやろと言われますが、確かに私のことを好いてくれているクラスメートの女性は何人かいました(←ここ重要)が、私のようなガリガリの男など彼氏にしたら彼女たちが可哀そうだと思い、みすみすチャンスを見逃していました。自分の体形にコンプレックスがあったんですね。その思いは今も変わらずです。やはり、闘う男は強くないとね。





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