第2話 爆発
さて、こんにち、ナユタがやらなければいけないのは、とある廃ビルの裏にある駐車場の調査である。
何しろ、そこには、違法薬物や爆発物などの危険物品を取り扱っているとされている人物の使用形跡がみられたからである。
錆びた青く淡いトタン板でできた最寄り駅から出ること10分。例の駐車場に着いた。接している建物の面には、ことごとく黒いスプレーで落書きがされている。いかにも悪行の巣窟という感じがする。
駐車場には、白い軽トラが一台だけポツンとある。電源が切れているとみられるシルバーの人型ロボットが運転席でうなだれている。
さて、肝心の調査はというと、たった今、落ちている缶ジュースを見つけた。ポイ捨ての可能性もあるが、今回は実際にポイ捨てしたところを見ていない。そのため、この国の法律では、これを口実にして例の人物を拘束することはできない。
しかし、そう思った瞬間、例の廃ビルの3階にで爆発が起きた。3階の窓ガラスが散り散りになって落ちてきている。
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