第3話

自分でも驚いた。まさか物事を損得で判断するような自分がわざわざ損な事をしている事に、先輩に感化された事に。


まあそんな事はどうでもいい。

時間稼ぎをしよう

相手はかつて一国を滅ぼせると言われているドラゴン。ましてや自分は人間の中の最底辺だ。勝てるはずもない。今はなぜか動きを止めているがこれが続く保証もないのだ。

だが、幸運なことに俺は荷物持ち。

漁った。





色々なことをした。

転ぶように縄を仕掛けた。

(ダンジョン内は洞窟である)

尖った石を敷いたりした。

他にも持てる知識はすべて使った。




数秒後、ドラゴンの鋭い眼光が俺をにらみつけた。

刹那、ドラゴンが消えた


「あ..........」


体が燃えるように熱い。

それが痛みから来るのかドラゴンの攻撃によるものかは全く分からなかった。


あぁ、先輩達、逃げれたかなぁ

俺の罠、意味なかったかもなぁ……

.................................................................。








一言でいうと明るい。

そう、そこは明るいだけで何も感じられないのだ。

ここは天国なのか...?


(ちがうな)


!?


(ワシは転生を司る神、センテじゃ)


センテ...テキトーだな...


(今何か言ったか 圧 )


き、、、気のせいでは?

というかさっきから頭の中に響いてるというか.....


(神じゃし)


そんなもんなのか?

で、なんでここに呼んだんです?


(それなんじゃが、非常に申し訳なくてのぉ)


(実はお前さん、手違いで転生したんじゃよ)


え?


(自分のステータスを見たじゃろ?あれが物語っておるわい)


どの口が...

というか俺は死んだのか?


(簡潔に言うと死んだ。じゃが手は尽くした。お主が死なぬようあの奴隷先輩と出合わせたりドラゴンの動きを食い止めたり)


(死ににいったのはそっちじゃ)


まじかよ.....

というかそれ転生の神の範疇を超えてないか?


(ああ。大量の力を使ったわい。誰かさんを連れてきたので力の大半を使ってしまったわ。)


それは申し訳な...くはないな

手違いはそっちだからな


(そこでじゃ。お前さん、生き返りたくはないか?)


できるのか?


(できる。じゃが肉体は焼けてるから別の人間として生まれ変わるがいいか?)


ああ、頼む

あ、17歳くらいの肉体でお願いな


(がめついのぉ)


そのくらいは頼めるはずだ


(まあよい。)


(ちなみに《ステータス》というと自身のステータスがみれるようにしといたぞ)


(ほかにもおまけしといたわい)


まじ!?


(じゃがお前さんを転生させたら力を使い切ってしまうからこれっきりじゃ。もう死ねないと思え)


了解だ。



光がより一層強くなった。



優遇された。この世界にきて初めてだった。

あとアドレナリンのせいで話のテンポがおかしかったかもしれない。







ここは...森?

あのジジイ(口調から)どんなところに転生させてんだよ!

鏡見たら顔違うんだろうか?

あ、そうだ


「《ステータス》」


____________________

【名前】  青葉凛人

【種族】  異世界人

【レベル】 1

 

【HP】   1

【MP】   1


【攻撃力】 1

【防御力】 1

【魔力】  1

【素早さ】 1

【魅力】  1

【運】   1


【ステータス上昇率】0.1


【スキル】

累乗(条件...一度死ぬ 解放済み)



【名前】  リント

【種族】  人間

【レベル】 1

 

【HP】   1

【MP】   1


【攻撃力】 1

【防御力】 1

【魔力】  1

【素早さ】 1

【魅力】  1

【運】   1


【ステータス上昇率】0.1


【スキル】

 成長速度上昇

【加護】

 転生神の加護(レベル上限撤廃)

___________________


あの神前のステータス消し忘れてやがるな

累乗の解放条件が一度死ぬって......

あとおまけすごいな....


ガサガサ



      あとがき


凛人はまだこの力の本質にわかっていない........


ステータス上昇率は例えばレベルが1上がるごとに0.5ずつステータスが上がる

ということです。HPとMPは例外です。

人間のレベル上限は基本99です

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