第2話 研究所 前編
痛てててて、、、、、そういえば、車を確認し忘れて引かれた所までは覚えている。あと、ここはどこだ?
「やっと完成したよ。この「221A」改造プログラム」
「まじで大変だったな。これ終わったら、飲みに行こうぜ」
「いや、まだ早いよ。でもこの後だったらいいぜ」
また、同じあの声?とセリフだ。そもそも「221A」改造プログラムってなんだ?
「テストで起こしてみる?」
「いや、前の「231K」みたいに暴れないか心配なんですけど、どうする?」
「じゃあ、手を縛って動けなくするか」
そんなうちに僕は手を縛られていた。そもそも「221A」に続いて「231K」っていうのも何だ?僕の手を縛ったということは、僕は「221A」なの⁉そんなことを考えているうちに、目の前がどんな感じなのか確認するために少しだけ目を開けた。そこは、ザ・実験室みたいな、コンピュータ室のような感じの不思議な部屋に二、三人ぐらい研究者らしき人がいる。そんなうちにその研究者の一人がこっちに来る。僕は即座に目を閉じた。
そしたら、肩をたたかれながら、
「「221A」君起きて」
と大きな声で言われてものすごくびっくりした。そのあと、さっきまで寝ていた雰囲気で起きた。
「はい?」
「あ、成功したよ、二人とも」
僕はこの人たちが何を言っているのかが全く理解できなかった。他にも、気になるところがある。声がおかしいのだ。これは、僕の声じゃない。まあ、事故で喉がやられただけだろう。まあ、いろいろ聞けることはあるから無視するか。
「ここは、どこですか?」
「そんなことも分からないの⁈」
そりゃそうだろう。突然起きたら知らないところにいたんだから。
「二人とも、こいつ修理してみる?」
修理⁉僕、人間扱いされてないんですけど⁉そしたら、もう一度寝かされるの⁉
「いや、大丈夫です」
「冗談だよ。ここは大学の研究室。ここで君は生まれてきたんだよ」
え?言っていることが本当に理解ができない。そんなことを言っているうちに、他の二人組の一人が近づいて話しかけてきた。
「君は、俺たちの研究所で改造されたプログラムなんだ。記憶にないことは分かる。君は一度リセットされているからなんだ」
僕が、プログラム⁉そんなはずはない。この通り、自分は生きている。そして、普通に相手を見たり話したりすることが出来る。声はいつものと違うけど。もしかすると、ロボットの言い間違いでは?
「あの、ロボットの言い間違えではないですか?」
「いや、プログラムだ」
「は?」
ここから長い話だから要約するけど、彼の話によると今ではもうロボットはもうないらしい。たまに見かけるぐらい。プログラムの事は昔、意識を持ったプログラムが現れはじめ、この人間世界と混ざっていったらしい。
,,,,,,続く
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