『策略』
魔弾がいくつも打ち込まれ、転がるように引き金を引くが、全く効いていない!
いくら強化服とはいえ、魔弾をやすやすとはじくような相手がただの人攫いだとは思えない。
というかそもそもなんでこいつ、パンツに擬態していやがった?
「レミリア?」
「あー、そのー子供だからとバカにしてきおったから、腹いせに連中が保存していた血を吸いつくしたというか」
「何やってんだバカ!」
この枯渇した宇宙で、遺伝子は貴重だ。
クローンを製造するための種にもなるし、魔導銃や強化服を起動させるための魔石の代わりにもなる。
血液も当然、金になり、それを扱う専門家がいるほどだ。
(つまりコイツは宇宙で生きていくための備蓄を全部食い尽くしたってことか⁉ そりゃ恨まれるはずだ!)
応戦するが装備が違いすぎて話にならない。
一刻も早く、この場から離れる必要があるのだが
『AIRI、リゴストの到着までどのくらいだ!』
「推定180秒になります。マスター」
すると遠くのの方で建物がいくつも吹っ飛ぶ音がで聞こえてきた。
どうやらうまく誘導できたらしい。
「くそ、なんでこんなところにリゴストが」
「ええい、早く駆除代」
「待て! このままではターゲットに逃げられるぞ」
そんな悔し気な男たちの声が通信機越しに聞こえ、ジルクの首に巻き付くレミリアが興奮気味に喝采を上げた。
「ひゃっほーざまぁみろなのだ」
ジェネティック・クローンユニバディ,s ~劣等生なクローン兵、パンティーを拾う。なぜか最強のチート能力を手に入れる~ 川乃こはく@【新ジャンル】開拓者 @kawanoue
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