第11話喜びの時間
ギアの演説のすぐ後に各地でその意に賛同する
特に強力な戦力を有する浦安支部の
右も左も
「なんでこんなことになっているのさ!」
「わしもここは久々なのでさっぱりじゃ、この数は流石に相手に出来ん、まずは皆と合流しましょう」
そこに姫乃先生ともう一人の教師がやって来た
(あの人は確か家庭科の久世橋先生)
「よかった、死んでないとは思っていたけどやっぱり生きていたのね」
「いや死にかけましたよ、とにかく早くここから逃げましょう」
「ええ、では
「わかりました」
そう短く返すと久世橋先生は左手に黄金のリンゴ型の盾を召喚するとそのリンゴのヘタ部分に手を当て上に引き抜く、すると盾から鋭く長い銀色の剣が出現した
その盾と剣を両の手に迫り来る
「ここは久々橋先生に任せて私達は本校の方に撤退しますよ」
そう促されてボク達はその場を後にした
「思っていたより大事でしたね」
緊張感の欠片もない声で姫乃先生が大総統である若松宮子に告げる、やはりいつ見ても大人には見えない、ボクと同じ生徒に見える
「今が先生の言っていた世界の危機なんですか?」
「多分そうでしょうね、でも大丈夫アナタがここにいますから」
答えたのは大総統の若松宮子だった、ボクがいるから何だと言うのか?ボクは何の力も持たない単なる一般人だというのに、そう思っていると大総統がボクを手招きして歩き出した
「確かに、アナタは強くはないでしょう、でも入学した後聞きませんでしたか?」
その言葉の続きを姫乃先生が告げる
「夢見ヶ丘は精神の、趣味嗜好から生まれる精神力をエネルギーに変換する技術を確立しているって話です」
「ボクにもその力を使う事ができるということですか?」
「そう、でもあなたが直接戦う分けではありません」
「どういう事です?」
「あなたが世界に選ばれたって話はしましたよね、つまりそこのカンパネルラのようなあなたの従者を世界から招き入れてその者達に戦ってもらうんです」
つきましたよ、そう言って大きな魔方陣のような絵が描かれた場所に案内された
ボクが近づくとその魔方陣が反応したように光輝く、そして激しい閃光の後に複数人の陰があった
「さあ、反撃を始めましょう」
この瞬間からボクは否応なしに戦いの渦中に巻き込まれて行く
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