第10話開戦幻想布告
ボクが姫乃先生に聞いた話だとこの世界は
それは西暦に
「まるでそれって・・・」
ボクはソレを知っている、そんな小説のようなことが本当にあるのだろうか?
そんな事を思案していたら突然空中に映像が映った、何事かと周りがざわめきだす
ここからボクの人生は大きく変化しだす、学校大戦が始まる
映像に映るピンクの長い髪を揺らしながら紫色の瞳にNの文字を浮かべた少女、架空の
「現在この世界は人類と言う種族が己の利己的な地位を守る為にあらゆるモノを利用している、それは良い、その世界の頂点に立つ種族の特権だ」
力強く
「だがいつまでも人類がこの世界の頂点ではない、優れた種族がより優れた種族に取って代わられるのがこの世界の摂理ならば、人類よりも遥かに全ての能力に於いて優れている我々生徒が人類に代わって新たにこの世界を支配する権利がある」
尚も演説は続く、熱を帯びた言葉が紡がれる
「人類よりも遥かに優れた我々生徒が、何故人間に支配され使役されるのか、人間を排して生徒による生徒の為の生徒の
「生徒の世界を創る?その為に人類に宣戦布告だって?」
あり得ない、そんなこと馬鹿げている、しかし演説する本人も周りの者達も真剣なようだった、本当に本気なのか・・・
演説する少女の横に見馴れた黒髪の少女がいた、見間違いじゃない
「まさか彼女は」
自分が置いてきた過去がボクをこの戦争へ誘う、ボクの人生を大きく変える学校大戦の幕が上がった
それからの反乱軍の動きはとても早かった、事前に周到な準備をしていたのだろう、浦安を中心に各地が次々に制圧されて行った
夢見ヶ丘は今回の反乱に参加した生徒を全てイレギュラーと認定して殲滅する決断をした
イレギュラーの魔の手はボク達のいる学校にも伸びていた、入学時に武器の使い方や貯蔵庫の場所を教えていたのはこういう時の為だったらしい、ならば先生達はこの反乱を予見していたのだろうか?
それを問う間もなく襲い来るイレギュラーから逃れる為に行動することを余儀なくされた
「マスター覚えておるかのう、貴方が世界を護る力に選ばれたと言う先生の話を?」
祟り神の少女カンパネルラが言う、卵から生まれた時は肩に乗るぐらいの大きさだったのに、たった数日でボクと変わらない大きさになっていた
「そんな事言ったってボクは単なる一般人だよ、この状況をどうにかする力なんて・・・」
そう呟いた時、前から悲鳴が上がった、ふと前を向いて見ると生徒達が大柄の女子生徒に襲われていた
ビックリ箱のような中から
危ない、そう思った瞬間ボクの手から青い稲妻が走った、くらった相手は苦悶声を漏らしながらもボクに向かって突進してきた、それを止めたのはカンパネルラだった
「マスターきっとこれが貴方の辿るべき宿命じゃ、ならばわしがその道を行く手伝いをしよう」
突如カンパネルラの手にはめている手甲が大型化してその生徒を窓の外に叩き出した
「今の力は・・・」
そんなことよりボクは自分の力に驚いていた、間違いない、この力はボクが良く知っている
でも何故、
「だってこの力はゲームで・・・」
わからない、答えは出ない、だけど今はこの状況を切り抜けないと、そう自分に言い聞かせ避難を急いだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます