作者本人がVガチのキャラについて熱く語る回【るる&若旦那編】


 

前回の続きです。

今回は、もう2人の主人公枠について。



3章までのネタバレあります。閲覧注意。

あと結構モチーフなどについてぶっちゃけてるので、苦手な方はブラバ推奨。



モチーフとなったクリエイターやアーティストの皆様は、敬称を略させて頂いております。






【黒野るる/黒木瑠々子】


・特徴:ファッション狂人、中身は女傑

・特技:何でもできるようにした

・性格:他者の意図を慮ることに長ける。人生経験の塊で、精神年齢はすでに50オーバー

・デバフ:ヤングケアラー、全身刺青

・その他:重度のヤニカス



るるは、当初サブキャラのつもりだった。愛璃がメインの物語である為、2期生とはいえ関係性が比較的薄い。1章時点で絡みがないことが何よりの証拠である(板野はビジュ的に推しなので先行登場させた)。


で。

各キャラそれぞれの背景………というかデバフとなる病気(本作はメンバー全員が精神・身体疾患やそれに準ずるものを有している)を配していく中で、黒野姉弟には『虐待サバイバー』という役を配した。

2人のうち、性別違和に悩み、メインとして虐待を受けたのが奏。対して、奏を守るためにヤングケアラーになったのがるる、という形で。


その像に、キャバ嬢や夜の世界で戦うというイメージ、それを越えて社長になったという印象、煙草と刺青という私の性癖、その他が重なってできたのが、黒野るるというキャラクターである。



るる推しの方がどれだけ居るのか分からないが、私は「愛璃とるる、あるいは火織と瑠々子の煙草中の会話」という幕間回がめちゃくちゃ好きだ。


るるは、愛璃やうららと違って情熱で解決する側の人間では無い。

彼女は、一歩引いた立場から見守り、的確にサポートすることで、問題解決を導くタイプなのである。

例えば、若旦那の策謀のサポートだが、若奥様がADHDである都合上(別の回で詳しく話します)手伝うのが難しい為、代わりにるるがサポート役を一手に担っている。

2章最後(オールスターフェス)での動きこそ、彼女の真骨頂といえよう。



本編で触れられている通り、彼女は自分を強く見せることで、夜の世界を生き抜いた。

そして、昼の世界へと戻り、秋葉原に居を構える総合商社の長として、今日も迷える少年少女を雇い、愉し、悩みを聞き、教え、導いている。

だから、彼女は教え子からたくさんの人望を得ている。

その教え子の最たる例こそ、歌川火織なのだ。










【若村希】


・特徴:他者奉仕に人生を懸けた人格破綻者

・特技:大切な人間の為ならなんでもやる

・性格:他者の思考を先読みし、動かすことに長ける。自分自身は面白い人間と思っているが、正味(愛嬌がある、という意味で)人間的魅力はあまり無い。あと重度中二病。

・デバフ:サバイバーズ・ギルト、マルファン症候群

・その他:自殺未遂歴がある(ここが初出の設定)


みんな大好き若旦那。

ビジュアルはマルファン症候群の特徴を拾いつつ(高身長、細い腕、強度近視)、やれやれ系として描いた。

モチーフは、本編でも触れられていた通り生徒会の一存の杉崎鍵(私が人生で一番好きなアニメキャラ)。ラッパー要素は、推しVTuberであるMonsterZ MATEのコーサカを参考にしている。



言うなれば前作主人公であり、かつ本作の屋台骨。本編開始前の時点でつぐみ、奏、るるを救っている他、グミと愛知以外の全員と絡みがある。


彼にとって、他者奉仕は生きる意味。

むしろ、それ以外に生きる意味は無かった。

ただ最近、IAPというコンテンツが大きくなるにつれ、『彼女たちを見守る』という生きる意味ができてきた様子。



彼にとっては、IAPのメンバーは全員大切な人間。家族とすら思っている。


ただ、以下の3人は特に大きな思い入れがある。


・つぐみ:嫁であり、命の恩人であり、彼の生きる意味である。いずれ本編で詳しく語る。もしかしたら独立作品として書くかもしれない。


・るる:共犯者。希はつぐみの為、るるは奏の為、どんな汚い事にも手を染めた。るるが言う『一緒に地獄に落ちる』はこのことを指す。


・愛璃:娘。愛璃の2度の自殺未遂を救ったのは、他でもない希である。その為、東京に出てきた愛璃にるるのメイドカフェを斡旋したり、賃貸の保証人になったりと、サポートを続けていた。その付随で、共に愛璃を救うと誓ったうららは相棒扱いされている。



私はふと思うのだが。

もし、つぐみという嫁がいなければ。

もし、うららという嫁がいなければ。

きっとこの物語は、愛璃と希のラブコメになっていたのだろう。

そんな事を思うくらいには、彼らはお互いの事を信頼している。

そしてその間に居たるるも、2人との固い絆がある。




………というわけで、本編も次回は『主人公3人、愛璃、希、るるが語る配信』の予定です。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る