作者本人がVガチのキャラについて熱く語る回【るる&若旦那編】
前回の続きです。
今回は、もう2人の主人公枠について。
3章までのネタバレあります。閲覧注意。
あと結構モチーフなどについてぶっちゃけてるので、苦手な方はブラバ推奨。
モチーフとなったクリエイターやアーティストの皆様は、敬称を略させて頂いております。
◇
【黒野るる/黒木瑠々子】
・特徴:ファッション狂人、中身は女傑
・特技:何でもできるようにした
・性格:他者の意図を慮ることに長ける。人生経験の塊で、精神年齢はすでに50オーバー
・デバフ:ヤングケアラー、全身刺青
・その他:重度のヤニカス
るるは、当初サブキャラのつもりだった。愛璃がメインの物語である為、2期生とはいえ関係性が比較的薄い。1章時点で絡みがないことが何よりの証拠である(板野はビジュ的に推しなので先行登場させた)。
で。
各キャラそれぞれの背景………というかデバフとなる病気(本作はメンバー全員が精神・身体疾患やそれに準ずるものを有している)を配していく中で、黒野姉弟には『虐待サバイバー』という役を配した。
2人のうち、性別違和に悩み、メインとして虐待を受けたのが奏。対して、奏を守るためにヤングケアラーになったのがるる、という形で。
その像に、キャバ嬢や夜の世界で戦うというイメージ、それを越えて社長になったという印象、煙草と刺青という私の性癖、その他が重なってできたのが、黒野るるというキャラクターである。
るる推しの方がどれだけ居るのか分からないが、私は「愛璃とるる、あるいは火織と瑠々子の煙草中の会話」という幕間回がめちゃくちゃ好きだ。
るるは、愛璃やうららと違って情熱で解決する側の人間では無い。
彼女は、一歩引いた立場から見守り、的確にサポートすることで、問題解決を導くタイプなのである。
例えば、若旦那の策謀のサポートだが、若奥様がADHDである都合上(別の回で詳しく話します)手伝うのが難しい為、代わりにるるがサポート役を一手に担っている。
2章最後(オールスターフェス)での動きこそ、彼女の真骨頂といえよう。
本編で触れられている通り、彼女は自分を強く見せることで、夜の世界を生き抜いた。
そして、昼の世界へと戻り、秋葉原に居を構える総合商社の長として、今日も迷える少年少女を雇い、愉し、悩みを聞き、教え、導いている。
だから、彼女は教え子からたくさんの人望を得ている。
その教え子の最たる例こそ、歌川火織なのだ。
◇
【若村希】
・特徴:他者奉仕に人生を懸けた人格破綻者
・特技:大切な人間の為ならなんでもやる
・性格:他者の思考を先読みし、動かすことに長ける。自分自身は面白い人間と思っているが、正味(愛嬌がある、という意味で)人間的魅力はあまり無い。あと重度中二病。
・デバフ:サバイバーズ・ギルト、マルファン症候群
・その他:自殺未遂歴がある(ここが初出の設定)
みんな大好き若旦那。
ビジュアルはマルファン症候群の特徴を拾いつつ(高身長、細い腕、強度近視)、やれやれ系として描いた。
モチーフは、本編でも触れられていた通り生徒会の一存の杉崎鍵(私が人生で一番好きなアニメキャラ)。ラッパー要素は、推しVTuberであるMonsterZ MATEのコーサカを参考にしている。
言うなれば前作主人公であり、かつ本作の屋台骨。本編開始前の時点でつぐみ、奏、るるを救っている他、グミと愛知以外の全員と絡みがある。
彼にとって、他者奉仕は生きる意味。
むしろ、それ以外に生きる意味は無かった。
ただ最近、IAPというコンテンツが大きくなるにつれ、『彼女たちを見守る』という生きる意味ができてきた様子。
彼にとっては、IAPのメンバーは全員大切な人間。家族とすら思っている。
ただ、以下の3人は特に大きな思い入れがある。
・つぐみ:嫁であり、命の恩人であり、彼の生きる意味である。いずれ本編で詳しく語る。もしかしたら独立作品として書くかもしれない。
・るる:共犯者。希はつぐみの為、るるは奏の為、どんな汚い事にも手を染めた。るるが言う『一緒に地獄に落ちる』はこのことを指す。
・愛璃:娘。愛璃の2度の自殺未遂を救ったのは、他でもない希である。その為、東京に出てきた愛璃にるるのメイドカフェを斡旋したり、賃貸の保証人になったりと、サポートを続けていた。その付随で、共に愛璃を救うと誓ったうららは相棒扱いされている。
私はふと思うのだが。
もし、つぐみという嫁がいなければ。
もし、うららという嫁がいなければ。
きっとこの物語は、愛璃と希のラブコメになっていたのだろう。
そんな事を思うくらいには、彼らはお互いの事を信頼している。
そしてその間に居たるるも、2人との固い絆がある。
………というわけで、本編も次回は『主人公3人、愛璃、希、るるが語る配信』の予定です。
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