サディスト女王の怒り

「土下座、してください」


きました!

マゾなら誰しも一回はする土下座!

もちろんします!何なら、土下座している俺の頭を踏んでもいいです!

ただ、ここは


「兄様、土下座、してください」


最初っから素直に聞くよりも、少し抵抗する方が嗜虐心に火がつくという。

俺は颯那の声が聞こえていないかのように無視を決め込む。


「わたくしが、土下座してくださいと言っているのです。聞こえませんでしたか?」


よしよし、いい感じに颯那の声のボリュームが大きくなっているな。


「...兄様に拒否権はありませんわよ?」


ここら辺で正座ぐらいはするが、まだ頭は地べたに付けない。


「土下座の仕方が分かりませんか?」


はい!分かりません!//


「地面に頭をこすりつけるのです。ほら、こうやって!」


「っ」


颯那が思いっきり俺の頭を踏みつける。

もちろん頭を踏まれているわけだから痛い!

十分すぎるほど痛いが、まだ足りない。


「...ぐっ」


俺はまだ抵抗しようと、強引に頭を上げようとする。


「...兄様、なぜ抵抗しているのですか?」


「っ!!!!!」


今度は先ほどの倍以上の力で頭を踏まれる。


これ!これを待っていました!

この全体重がかけられる感覚!

颯那がただただ俺を痛めつけることを目的として顔を全力で踏んでくれている。

これほど嬉しいことはない!

颯那の足の細かい感触までもが頭に伝わってくる。

やはり口から伝わるのと頭から伝わってくるのとじゃ、言葉じゃ表せないまた違った快感が襲ってくる。

ああ...俺のムスコも気合が入ってきた。

しかも今俺の体は床にくっついているのだから、実質床エクササイズやん!

そんなことを思っているうちにどんどんムスコを強く意識してしまい、もう発射寸前のところまできている。


ちなみに、普通に死ぬほど痛い。

なぜ俺の鼻が折れていないのか不思議に思うほどだ。


こんな力で頭を踏まれたら鼻が折れて気絶するのが普通だ。


だが、ここで気絶するわけには行かない!

俺はまだこの頭を思いっきり踏まれることで生じる快感を長い間保っておきたい!


「兄様、そのままの姿勢でお聞きくださいまし。もし、少しでも抵抗する素振りでも見せたら...兄様のその下半身についている不純物。封印してしまいますわよ?」


ダメ!!!

それだけは絶対だめ!

他は何してもいいからそれだけはNG!!!!


「昨日、我がお城から抜け出して一晩どこで過ごしたのですか?」


お城!?

あ、でも颯那の感覚からすれば納得できるな。


「え、えーと」


「...誰が口を開いていいと許可をしましたの?わたくしの許可なしに勝手に口を開かないでくださいまし」


また一層強く踏まれる。


理不尽すぎる!

だけど、その理不尽がたまらなくいい//


「実は昨日、わたくしのもとにある写真が届きましてね」


颯那がポケットから最新のスマホを取り出し、地面とキスしている俺にも見えるように床に置く。


「あ」


そのスマホには、俺と桐乃さんが体を密着させながらお湯につかっている写真が写っていた。


もちろん、こんな写真をとれるのは一人しかいない。


...あの百合ヤンデレ、ナイス...じゃなくて、なんてことしてくれたんだ!


「まずなぜ家畜が人間と同じ浴槽につかっているのか...あ、兄様に体を寄せているこの雌豚も家畜ですから何も問題ないですわね」


とうとう颯那の中では桐乃さんが雌豚に...

これ、桐乃さんの前で言ったらどれだけの被害が出ることやら。


「まぁ家畜同士が触れ合うのも無理はないですし、そこにわたくしがどうこう口出す権利はありませんわ」


え?まさかの納得しちゃった?


安心したのは事実だが...正直俺の体と心はまだ満足して否というのも事実。


まぁ、でもこうなったからには仕方ない。

溜まったものは、あとで自室に戻って一人で解放の儀式を行うとしよう。


「ですが...」


...あれ?まだ俺の頭の上に颯那の足が乗ったままだぞ?

しかもどんどん体重かけてきてない?


「わたくし、兄様が部屋に入ってきてまず初めに疑問に思ったことがあります」


おお!!、また体重をかけられることで颯那の足の感触が具体的に頭から伝わってきたぞ!

これ以上いくと、ここで盛大に爆発しそうだ!


「なぜ、首輪が外されているのだろうと」

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