第7話 大きなおっぱいは好き?

「ねえ?アル?」

「ん?もあ〜に?」

 口に食べ物を沢山頬張り、ネコがリスになっている。


「貴方には居なくなってから今日までの事とか、聞きた事、た〜くさん有るのだけど……

 今日は魔族の襲撃とか色々有りすぎて……

 でも1つだけ、ど〜しても今聞いておきたい事があるの……」

「ほ〜?どうしても今聞いておきたい事?何それ?そこまで大事な事って……」

 フィオナは恥ずかしそうに顔を赤らめ、モジモジしながら言った。


「アル?アルは女の子のおっぱいが好きなの?それも大きなおっぱいが……」

 “ブ〜〜ッ!!” 口の中の物が全部フィオナに飛んでいった。

 リスがネコに戻った……

 どうしても今聞いておきたい事がそれ?


 まあ、おっぱいは嫌いじゃ無いな……

「まあ……好きっちゃ〜好き?」

「なぜ疑問形?」

「あっ、でも…… 大きなおっぱいって言った?大きすぎるのはちょっと……」

「本当にっ?」

 何故か嬉しそう?


「なんて言うか、適度な大きさ? 体とのバランスが良いのが好きかな〜?」

「でも、ソフィアのおっぱいが大きくて可愛いとか何とか……」

「おっぱいの大きな……可愛い子って言ったんだゾ?微妙に意味が違ってる……」


「でも、ソフィアは私から見ても可愛いと思うけど…… アル、ああいう子が好き?」

「イヤだから……俺がず〜っと好きなのはヒナだけだよ。 気にしてるおっぱいも、ヒナの胸の方がずっと好き♡」

「す、好き? あ……あ〜〜でも、おっぱいとか気にしてないし〜 本当?」

「ウソ言ってもしょうがないっしょ?

 でもまあ、そうは言っても、ヒナのおっぱいを見た事ある訳じゃ無いし、服の上からしか分からないから、絶対とは言い切れないかな?」


「………………」

「どうしても答えろって言うなら、チョコっと見せて?」

「………………変態猫……」

「にゃ?ヒナのおっぱい見たく無いって男がいたら、そいつこそ変!

 つまりそいつが変態で、アル君、正常!ハイ!論破!」

「も〜〜〜〜」


 顔を赤らめるフィオナ。ン?この表情はもしや……

「あ、あの……お見せ頂けるので?」

 アルの尻尾が揺れている……

 いやアンタ猫だろ?尻尾振るのは犬……ってそもそも人間、尻尾無いけど。

「見るだけ?」

「アッいや、出来ますれば、ちょっとだけプニプニ……とか?」

 尻尾が激しく揺れている。

 しつこい様だが尻尾は無い。


「やっぱ変態!」

「変態は嫌い?」

「あっ……当たり前でしょ!」

「じゃあ変態なアル君は嫌い?」

「変態なアル君は……別に……嫌い……じゃない……」

 顔を真っ赤に染めてフィオナが答える。


「それでは早速さっそくおっぱいを……」

 バッシャ〜ン!コップの水が飛んできた。

だ早いですっ!」

「で・す・よ・ね〜〜  ん?だ? 今、未だって言った?」

「言ってない……」

「ところで……ねえヒナ?今日俺の事、フィアンセとか言ってたけど、あれ何?」

 ぐっ……覚えてた……

「今日はもう遅いから、明日ちゃんと話すわ」

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