間話 選ばれた300人
新入生は、全国から選ば抜かれた200人といわゆる推薦枠で100人居る。
推薦枠だからといって、使えない奴は来ない。実技や素晴らしい戦績を残していなければ推薦のすの文字すらない。
200人枠は、軍や政府役人じゃないと無関係な家庭等から選出されている。
試験は双方とも3回に分けられている。
1回目に使えない者を落とし、2回目に200名と100名に絞る、3回目に上位者などを決める。2回目までには合否が分かる。
厳正に公平なテストだったと後世の人々は言った。
軍関係は軍の作った試験を、政府関係者は政府が作った試験を
それ以外の者達は、学校が作った試験をそれぞれ受けた。
涼は一般枠で受けた、勿論落ちるはずもない英雄の
煌剣も大まかに出来るようになっていたが、世界で、日本で愛山凪しか出来ない煌剣を、披露するわけにもいかないのだ。
後、筆記試験もある、これは全員共通の物で110点満点の教養や、常識を問う問題であり数学、理科、社会の基礎も各30点分
計200点である。
足切りは意外にも低く、80点だった。
実技は3名の試験官が、各100点ずつの300点満点で足切りは、180点であった。
実技は筆記試験の2倍のポイントとなり、筆記試験にも適応される筆記で200点取れば、実技で100点分となる、言うなれば満点さえ取れば60点分を、実技で落とせると言う事でもあり、実技で220点分を取れば足切りには引っ掛かる事はなくなる。
こんな低く足切りに引っ掛かる、者達は全1200人の受験生のうち300人程が落ちた。
残り900人は筆記も実技もある程度でき、救済措置を使った者はそんなに居なかった。
軍と政府の推薦枠は600名が受けた、偶然にも倍率は等しかった。
推薦枠の足切りは一般枠と比べ非常に高く、筆記試験160点
実技試験、180点である。勿論推薦枠にも救済措置も使用できるが…
何も使える点数を稼げる者は早々いないし、取れる者は救済措置を使う程では無い。合って無いような物だが公平性の為には導入せざるえない。
ここでは400人近くが落ちた。
2回目のテストは1週間ほど空けられ、とある施設で実践形式で行われる。
各人持ち時間10分で、同時に20人ほどが出来る国所有の練兵場で行われる。
対戦相手は現役の兵士やノース教員、成績上位のノース上級生等である。
ノースの上級生は、前身の学校である、ノーエス学校の者たちがそのまま繰り上がり形式で進級しているので特段試験などは行われていない、ノーエスは志願制の国営学校で、咲江もここ出身の軍人のエリート学校だった。
採点方式は、どれだけ持ち時間を残した状態で相手を無力化、もしくは殺害出来るのかを採点する、対戦相手は特殊な腕輪をしており致命傷になる寸前に、大きな閃光と音を出し戦闘を中断させる効果を持つ。実戦では役立たずだが試験では有用である。
無力化は、非戦闘系の能力者向けで殺害がやはり、高得点である。
理論上では、1秒にも満たない時間で相手を殺害すれば最高点を出すことが出来る。
これで計300名を選出する。
第3回はそれぞれはランダム30人ほどに分け、その中でステージ毎にバトルロワイヤル形式にし、各グループの優勝10人でトップを決める、遊戯に等しいが楽しい為誰も文句は言わない、教員達も今年度の生徒達を見る最高の方法な為歓迎されている。
こうして選ばれた300名は晴れて、名門ノース能力者学校に進学することができる。
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