第12話 ノース城
ワイワイガヤガヤ
月乃達が居るコンパートメントは、かなり盛り上がっていた。僕も既にノースの制服に袖を通していた、僕は銃を隠したかったため、袖の長いジャケットの制服を着た。
制服は、意外にも多種多様がありネクタイを締め、紋章が分かるようにしていれば、後は自由だった。色も複数あり、時と場合によって変えるのがベストだろう、ノースの立地は大まかに知らされており、冬場は非常に厳しい雪が襲い、夏場でも大して気温が上がらない場所らしい暑い日で20℃行けば良い方だという事だ。ほとんどの男子生徒はネクタイにジャケット、ズボンといった服装らしい。
伝説の短パン小僧は、未だ未観測だが規則上校則違反では無い。
しかし女子達はそれだけじゃ、満足せずに宗淵の【創造者】で仮想服を作り出し着せていた。どの姿本当によく似合っているらしい。女子陣営の着せ替え人形になる一歩手前で、ノース駅に列車は到着した。
飛龍は大剣だったため、貨物室に武器を取りに行き、蒼や俊堂は直刀で、僕は刀、奏瀬は双剣だった。1番意外だったのは、宗淵が
僕の感では、刀や短刀が1番使いやすそうで、あったためである。
各人の能力は、以下の通りである。
畠山 俊堂
【決闘人】S級
1対1の場合、自身の身体的能力が500%程上げられる。(制限時間20分)
1対複数の場合は、自身の身体的能力は70%程上げられる。
(制限時間40分)
制限時間が過ぎた場合、自身に上昇率分デバフがかかる。
なので最大値500%上がった状態で仕留めきれなければ、俊堂に500%のデバフがかかる。
桃屋 蒼
【観察者】A級
対象のありとあらゆる物を観察し、使用者の知りたい事を知ることができるが、対象に気が付かれた場合や、素の状態の対象者の能力線
を突破出来なければ、モヤがかかってしまう。対能力性能は低い。
火龍 亮太
【剣火動乱者】A+級
戦闘中に、『経験値』を一定数獲得するとオーバードライブ状態になり、剣に火が着く
剣の耐久力、殺傷能力がランダム倍数上がる。
副産物で、剣に対しての熟知がトップクラス。なので、全ての剣の正しい使い方が分かる。
使用者の使用状況や手入れ状況も分かる。
百里 奏瀬
【演劇者】未知数
【演劇者】はステータスプレート上でも未知数と記されている。
ただ、演劇人のような能力とい能力だと分かっている。
彼女自身もどのような使い方をするか、分からない。
百里 宗淵
【
名前の通り、仮想上の物を創造することができる。無機物に限られてるが、【偽装者】の偽装と違い、生成した物には物質があるため、足場や壁としての利用ができる。
時間経過と耐久値を超えた攻撃によって消滅する。
耐久値は作ったものに依存する。
例 服などを作ったらハサミなどでも、消滅する
壁やレンガなどの一般的に固いものはそれなりの強度を誇る。
__ノース駅_____
????「新入生はこっちだ」
列車から降りるなり、すぐに男の人の声が聞こえてきた。
そこには、制服に身に包んだ上級生らしい男がいた。
車列から武器を取りに行った者達以外は、新入生全員が男の前に集まった。
「自己紹介をしよう
私は、
「誰が陰気な奴よ、私は、
「これで全員かな?冨田、能力で隠れてる奴とか誤魔化してる奴は居ないか?」
「居ないかわね、1人ほど自然の能力線が強い奴が、こんな中に居るみたいだけど…気にするほどじゃないわね」
多分僕の事だろう…この顔姿になっている間は卯月の状態よりも能力線がダダ漏れになってしまうのだ、そのおかげで卯月状態よりも、隠密性が欠けてしまうという欠点がある。
「全員よく聞け、300名の新入生達よ、これから我が母校で君たちの新たな故郷にもなる、ノース城へ向かう心の準備は良いな?」
「「「「「「はい!!!!」」」」」」」
ここから新たな物語が始まる。
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