第9話 永久の友人
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
Central stationの前で最近は無かった大規模な戦闘が勃発すれば、騒がしくなるなるだろうが……ここまで騒がしいとは涼は全く思っていなかった。
女子A
「なんでよりよって今日なのよ」
女子B
「知らないわよ、これを狙ったテロを事前に防ごうとしたたんじゃないの?」
様々な憶測が飛び交い、構内は騒然としている、僕は既に目的であった水を買うことは、終わっていたので列車を待とうと曲がり角の向こう側ベンチに向かっていた時、曲がり角から茶髪と黒髪の男子2人と、3名の青髪のショートヘアの女子と黒髪のロングヘアの女子に赤髪……というより紅色だろう、ショートヘアの女子が走ってきており、先頭を走っていた、身長180cm近い細身でスラリとした茶髪男子にぶつかってしまった。男子は既にノースの制服に着替えており、女子の方も1人がスカート、1人がズボンだった。
「痛って」
「おっとこれはすまない。怪我はないかい?お嬢さん」
ここで僕の怒りに火がついた。
「……僕は女じゃないぞ」
「マジか…本当にすまない俺の名前は、
「俺の名前は、
「…僕に名前は、
「私は
「アタシは
同じく畠山と同じような背丈の火龍亮太は、とても清々しい雰囲気の好青年だった。
百里宗淵は、背は165cm程で大人しめの青年で気の弱そうな人だった。
女性陣の特徴は、桃屋蒼は長髪が目立つ美しい人だった、街を出歩けばほとんどの人が2度見するだろう。
百里奏瀬は、百里宗淵と兄妹なんだろう。
宗淵と瓜二つの顔をしていたが性格は真反対のようでショートヘアの紅色がこれほど似合う人は居ないだろう。
「僕の名前は、月乃 涼だ。」
「涼くんか、さっきはすまないね」
「全くだ…僕そんなに女に見えるか?」
「……正直言えば見えた」と宗淵が
「えぇ」奏瀬も同じく
「遺憾だけど…」と蒼が
「美人さんだなーって」最後に火龍がトドメを刺した。
「…マジかよ」
月乃が膝から崩れ落ちた。
(飛鳥ーーー!!!)
その頃の研究所では……
「ヘクッション!誰か私の噂でもしてるのか?」
______Central station______
「で涼くんよ、どこに向かおうとしてたんだ?こんな人混みで」
俊堂が聞いてきた。
「あぁそこのベンチで少し休もうかなと、人酔いしてしまった。で
この騒動は何が原因だ?」
「多分だが…反逆者達が現れて特殊部隊と戦闘になったとか…」
奏瀬が答えた。
「反逆者?3年前に鎮圧されたんじゃないの?」
宗淵が聞いてきた。
「いや3年前に死んだのはたった1人だけだ」
と亮太が答えた。
「すまない…田舎から出てきて反逆者が誰か分からないんだ…」
僕は、薄々自分の事だろうと思いつつ聞いた。
「「「「「知らないのか!?」」」」」
俊堂達が声を上げた。
「耳がイカレる……」
至近距離から5人全員の声を聞いたら多少はおかしくなるだろう。
「……反逆者の名前は、卯月 涼と愛山 凪の2名。
3年前に卯月 咲江が特殊部隊によって死んだ」
宗淵が説明したが…全員の顔はあまり芳しくない。
「なんでそんな顔をするんだ?ソイツは悪なんだろ?反逆者と言われるぐらいなんだし…」
「いや卯月 涼は濡れ衣じゃないかって、思ってるやつが結構いる。
少なくともここにいる5人はそうだ」
俊堂が言った。
「何故だ?」
僕はすかさず聞いた。
「卯月 涼が実の姉を見殺しにするはずがない。
俺は12の頃、卯月 涼が川に溺れた俺を助けてくれたんだ。
政府が宣伝する、極悪非道の男には思えないんだ」
「私達も似たような理由よ、卯月家の兄妹は仲が良かった事は知ってるからね。」
「政府は殺した事と政府転覆ばかり主張するからね、いまいち信頼性に欠けるというか何というか……」
火龍に宗淵、蒼まで頷いた時、涼は思い出した。
川で溺れてた少年を偽装の練習がてら救った事、姉の葬式に近所の同年代の子が参列していた事を思い出した。
(……ありがとうな)
卯月 涼は、内心感謝したがここでバラす訳にもいかない
「へぇ〜そんな事があったのか。でもその言葉は、僕じゃなく卯月 涼に掛けてあげな」
『えー間も無くノース能力者高等学校行きの列車が参ります。乗車予定のお客様はご乗車のご用意をお願い致します。停車時間は約10分を予定しています』
ここでアナウンスが掛かるのと同時に、列車がホームに入り停車した。
「良かったら一緒に座んねぇか?」
俊堂からお誘いがあったため快く了承した。
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