第6話 英雄の教え
パチパチパチパチ
「おめでとう卯月涼くん、復讐の対象者を1人殺せたじゃないか、おっと俺は敵じゃないない、そんな殺意を向けないでくれ。」
そして、DAGのトリガーに指を掛けていた。
「改めて私の名前は愛山 凪
久堂 飛鳥の兄みたいな存在で、卯月家支援者だ、飛鳥から色々聞いてね今日が決戦だと聞いて来てみたら、ドンパチやっててね良い物を見させてもらったよ。」
「どこから見てた?」
「その刀が空を舞った所から」
「ここは一様、軍関係以外立ち入り禁止なはず…」
俺は、偽装者を用いていたため、あっさり入っている。
「ここに元帥様が居ますけど?」
「元帥!?」
「数日前まではそうだった、古今東西と意見が揉めてな解雇された、サキがおらん古今東西は……つまらんな、まぁこんな雨の中ださっさと飛鳥の居る研究所に帰ろう」
「……あ、あいつの能力結晶を取らないと」
「もう獲ってあるぞ〜」
凪は、手から黄色の能力結晶を見せた。
「いつの間に!?」
「俺の能力【空間支配者】で既にここ一帯を支配した、死体から能力結晶を奪い取るぐらい造作もない、しかも俺は珍しい体でなもう一つ能力が有るんだ、聞いた事あると思うがまぁ後で話そう」
--------研究所--------
「おーい拾って来たぞーちゃんと
凪が入るなり、飛鳥に声を上げた
「お、そいつは良い事だがどうやって殺ったんだ?」
「それを話すと長くなるけど…良いか?」
俺は、手短に分身体と銃撃者の組み合わせた戦闘を話した。
「なるほどねぇ〜分身体を使いこなせるようにならなかったら、死んでたって事だね。そして初めて人を殺したと…」
「その通りあのhell modeがなかったら、キツかったと思うし自分が人を殺せる事を気づいたよ」
「復讐心は、恐怖心や共感性を麻痺させてしまう恐ろしい感情だ決して奴ら以外は絶対に殺しては行けない」
飛鳥には珍しく真面目な口調で諭した。
「で口を挟みたそうな人が居るけど、何を言いたいんだい?英雄様」
凪は、ようやく口を開けるタイミングを得た
「英雄はやめろ、で今さっき入手したんだが、朗報と悲報どっちから聞きたい?」
「うーんそれじゃ朗報から」
飛鳥が俺の口が開く前に答えた。
「古今東西の全員の居場所と目的、諸々が分かったぞ」
「それは、朗報だな!」
飛鳥が食いついて来た。
「だが、悲報はこれに関連してる古今東西のメンバーは現在は行方不明だが、今日殺した狄斗以外は全員、ある学校の設立初期メンバーに選ばれた」
「おいおいそれっとまさか…」
「?」
飛鳥は顔から血の気が引き、俺は訳の分かっていない顔をしている。
「ノース能力者育成高等学校」
「……よりよってノースか」
「あぁイーストやウエスト、サウストならまだ手の出しようがあったが…」
「…そのノースとかって何がやばいんですか?」
「そっか、涼はまだ何も知らなかったな」
「関係者である、俺が説明しよう。
ノース能力者育成高等学校、通称ノースは国営学校で特殊部隊や戦闘部隊の育成学校だ。10年前に舞鶴事件が発生した影響で、極度の教官不足と、仕事の爆発的な増加によって20年の有期限延長になった。その時にも揉めたね、無期限延長すべきだとサキは主張を曲げなかったまあそこは、どうでも良いノースは本来ならまだ設立される時期ではないが、反対派の
「「………」」
「既に、イースト、ウエスト、サウストはあるがそれぞれの能力特化型で特にヤバイモンではない」
「結論言えば、君が新入生になり内部から殺す事が1番手っ取り早いが……我々の支援を受ける事は不可能だ。
そして“事故死”は教師にも適用されるからね。これから3年間は私が煌剣を教えよう。
「じゃサキの家はどうするつもりだ?時期に狄斗の死がバレる。そうなれば、灰も残らないぞ」
飛鳥が口を挟んだ
「悲報はもう一つある、既に卯月家は古今東西の下請け部隊に制圧されて、涼君に指名手配までされる見込みだ早ければ明日の朝刊に載るだろうね。あ、安心してくれサキの遺品と涼君の貴重品や武器類は、隠しておいたから私が後で輸送しておこう。」
「ありがとうございます…でもあの家にもう帰れないのは少し悲しいです…」
「古今東西を全員殺せば、俺が復職できる。そうなれば涼の指名手配を解除しよう。」
「それじゃ今日は祝宴会と洒落込もうじゃないか!」
飛鳥が暗い空気を吹き飛ばした
「あぁそう行こう、明日以降は、3年掛けて涼を徹底的に仕上げないとな」
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