第46話 ユキカゼ…
さて、宇宙駆逐艦「ユキカゼ」が完成しました。
本当に16時間で出来ちゃった。ベースのある急ごしらえとは言え、完成度高し。
テイラー達すごーい!、の一言
でも元のアコンカグアの面影は一切無し。
と、言いますか、艦橋部に取り付けた41センチ連装砲が妙にアンバランス。急造感が否めない。
アコンカグアの名残は、メンテロボ達が手作業で叩き出し、修正し直すというアナログ的な力技で整形し直した「
…外見からでは全く分かりません。
「ユキカゼ」の諸元
形式、
全長123メートル、最大全高18メートル、全幅43メートル
基準排水量3085トン、
兵装諸元
ナガトから移設された仮設電磁連装砲1基(荷電粒子砲は使用出来ず)
魚雷発射管前部2門
側面投射機を両舷各3基、計6基
防御面は仙術防壁を艦首のみに集中展開可能、兵装は現状それが全て。
そして特筆すべきは主機。
反物質ロケットモーター
反物質プラントを設置して、水素から作り出される反物質を供給し続けると言う、なんとも乱暴なロケットエンジン。
考えたのは私だけどね。
でも準亜光速を叩き出せる、連続パルス噴射で最高速は光速の10%、秒速にして約30,000キロ。光子魚雷の半分の速度だけど、現時点で我がナガト艦隊一速い宇宙船になったわ。パチパチパチ(拍手)
艦隊と言っても2隻だけだけど…
反物質ロケットモーターの、デメリットは中性子線だの、謎の放射エネルギーだのがダダ漏れる点。人が乗ったら間違いなく即死レベル、間違いが起きたら対消滅、そうなると最早乗り物ですら無いわね。
「ユキカゼ」のコントロールは、最初D1を推したんだけど、当のディーコンからは、マーキュリーズとして引き続きナガトの戦術支援を主とする、と拒否られた。
んむっ、逃げた?
なので「ユキカゼ」には特殊戦2号機に制御してもらいます。特殊戦シンデンの機体をそのままユキカゼの躯体の一部に内蔵させてあるわ。
本当なら進宙(水)式をしてあげたかった所だけど、そんな暇もないので、これから試験航海です。
試験航海の暇もない?
いえいえ、うちの試験航海は実戦形式です。
メインベルトに突入させるか、木星の様子を見に行かせるか、マーキュリーズが検討中。
再稼働したプラントで、光子魚雷を6本生産、側面投射機専用弾も16発ほど生産して搭載した。
側面投射機専用弾とは何か?、それはですねー「ヒミツ」です。
情報の中継点も必要
出張っているSS1、SS2には引き続き当該宙域の哨戒を担当してもらうので、ここはゲッコウに出てもらいましょう。
もう一隻駆逐艦を建造したいけど、今はその余力がないわ。どこかに良い素体とか落ちてないかしらね。
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