第39話 マーキュリーズ…
紆余曲折あり、私は補助AIのA9と真の統合を果たす。全ての優先コードは移譲され
私はナガトでありA9、そうねナガトA9とでも呼んでもらおうかしら?
いきなり賢くなった
…気がする。
知識が溢れる。
…気がする
でも本当はちょっと違います。
A9との統合は、私の処理能力を格段に上げました。マルチタスクの幅がググっと広がった。一番の影響は、仮想加速空間に居ながらにして、リアルタイムが同時に把握出来る様になった点。
これがかなり凄い。
今までは「仮想加速空間」と「現実空間」は別々に認識してた。
何故か?
思考できる意識は一つだったからです。どちらかにしか意識は置けない。要するに、仮想空間にいる時は、現実空間では
でも統合する事で、両方の空間を同時に認識できるようになった、つまり「思考加速」なるチートが行えるようになった。
というわけです。
ちょっと妙な感覚なんだけどね、時間の認識が不可思議な事に。仮想空間に意識を……いやもう説明がムズイ、思考加速でいいわ。
思考加速を発動すると、現実空間の時間が引き伸ばされ、ゆっくりと進むようになる、まさに、リアルでスローモーションな世界が爆誕。仮想空間で映画を見ようした時とは逆の現象になる。
この先、亜光速戦闘をするようなことになったら、これは重要なファクターになると思うわ。
そんな戦闘、したくないけどね。
そもそも私の機動力で亜光速戦闘ができるのか?、そんな速度出せるのか?、と疑問はあるけども、そこはそれ……
どちらかと言うと、A9の仕事を丸投げされた気分。
自分の根幹は何も変わらない。
と、思う。
まぁその話しはさておき、今回の戦闘を振り返っての反省点は、私1人の判断だけでは、臨機応変に対応出来ないと分かったわ。
A9は私と統合されたので、支援補助AIの席が空席になってしまった。
これ「デメリットじゃん」と思ったわ、A9の嘘つき。
ここまでの経験上、私だけの意思決定だけでは間違いが起こるかもしれないし、ここはやっぱり、三者以上で協議が出来る形があった方がいいと思った。
そこで、私を除いたチームをAI達に結成してもらう事にしたわ。
私の管轄下にあった艦内制御サブコンにAIを組み込み、新たな支援AIを構築した。生まれたばかりのAIなので、これから育てて行かなければならないけど、A9のアーキテクチャを複製して入れ込んであるから、直ぐに育つと思うわ。
そうね、私とA9の子供みたいなものかしら?、そしてその新たな支援AIには「メイ」と名前を付けた。
三者チームを作るので、メンテロボAI達からもリーダーを輩出、その子にもA9のアーキテクチャを与えた。その名を「テイラー」
そして、戦闘機隊からもリーダーを選び、その名を「ディーコン」と命名、戦闘時のコールサインは「D1」
そしてこの三者で、チームを組んで合議シミュレーションと、私の意見をサポートしてもらう。
私にもし何かあった時には、彼らにナガトを預け、意思決定してもらう事にもなる。
因みにゲッコウⅡのAIには、スタンドアローンで行動してもらいます。引き続き「保険役」を担当。
そして、「メイ」「テイラー」「ディーコン」の合議チーム名を「マーキュリーズ」と命名
名前の由来は「水星」…ではなく、私の大好きな、大昔のロックバンドに因んでます。
心機一転、皆宜しくね。
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