第4話 【念話】
「うわっ!!」
俺は驚き仰け反った
((聞こえていたら頷いてください))
何が起こっているんだ意味が分からない
今までは何語が分からない言葉で話しかけられていたけど
でもこの言葉は意味がわかる
これは日本語なのか?いや言葉ではない気もする。
言うなればこれは意思だ。俺に意志を直接送ってきているのかもしれない。
いや しかしどうやって?
((これは念話といい意思疎通をしたい相手と波長を合わせることで会話することができるのです))
少女は少しドヤ顔を浮かべていた
なるほどどうりでずっと見つめていたわけか
テレビでもペットなどと意思疎通を測る番組を見たことがあるがそれと同じなのだろうか?
((私相手なら貴方も私と意思疎通ができます。私の目を見て伝えたいことを強く意識してください
...目が合わせずらいのでまずは座ってください...))
少女はそう言うと椅子を用意してくれた。
俺は今すぐにでもこの世界のことや俺が何故この世界に来たかを聞きたかった。
だが今は落ち着こう...
椅子に腰掛け少女の目を再度見て強く意識する
((僕はクロキ ヒカルと言います
色々聞きたいことはありますがまずはまずは
助けていただき本当にありがとうございます))
((助けて貰ったお礼はカノンにしてください))
カノン?金髪の女性はカノンというのだろうか?
日本にも居そうな名前だ
もしかしたら彼女も...
((彼女はカノンさんというのですね))
((そうです。彼女はカノン・ファスター
ちなみに私はミル・ファスターです))
全然違った... まあ知らない言語を話す時点で日本人じゃないよな
知ってたけど...
どちらもファスター?ということは
((2人は姉妹なんですか?))
((そうです ちなみに私が姉です))
((え!? てっきり14歳くらいだと思っていました))
((失礼ですね...))
((あ...つい すみません))
((まあいいですよ...よく言われるので...))
((でも髪の色とかもちがうんですね〜))
何気なくそんなことを聞いた
((それには...その...まあ色々理由があるんですよ...))
触れてはいけないことだっただろうか
それはそうだよな髪の色が違うことには色々
家庭環境のこととかの理由があるよな
なんでそんなことも分からなかったんだ
だから俺は5日経ってもクラスに友達すら
いやまともに人と会話することができないんだよーー
などと思っていると
((というか貴方は何者なんですか?見知らぬ格好をしていますし、このこの世界の共通語すら話せない))
共通語ということは色々な言語が存在するということなのだろうか
((ワイルドベアに襲われていた所を助けたとカレンが言っていました
まあなんであれ命拾いして良かったですね))
あのクマはワイルドベアというのか
野生のクマという意味なのか?
森のクマさんみたいなかんじか?
おっとくだらないことを考えている暇は無い
((僕は多分この世界と違う世界から来たんだと思います。学校からの帰りに謎の光に包まれて-))
そんな言葉に怪訝そうな顔をした
((貴方は異世界から召喚されたってことですか?))
((分かりません この世界ことも何も))
((そうですか...))
((この世界はなんなんですか?))
((この世界は5つの国が存在しています
一番勢力があるのがガルット王国
次にシンバット王国 次にアイル王国
次にファルナード王国 最後にモルチーナ王国です。ここはアイル王国の一部の町です。
この町には主に人族 獣族 長耳族の3種類の種族が暮らしています。割合としては人族が4割獣族が2割 長耳族が2割ほどでその他の種族が2割ほどいます。その他には炭鉱族や鳥人族などです。
この世界には様々な種族が存在しています。
まずは先程
言った通り人族 獣族 長耳族 獣族 炭鉱族 鳥族
その他にも精霊族 天人族 龍族 そして...魔族
この4つの種族は我々とは違い特別な力を有しています。なので基本的に種族上格上ということです。出会っても戦わないようにしてください
今日は色々あって疲れたでしょうから話の続きは明日にします。空き部屋があるので今日はそこでゆっくりと休んでください。
夕飯は持っていきますので))
((ありがとうございます))
そう言って頭を下げた
そうすると不思議そうな顔をしていた。
きっとこの世界には頭を下げるといったような文化はないのだろう。
俺は部屋に入り座り込んだ
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