第10話 会議

「──そろそろ集まるべきだと思うんだけど私の家にどうかな?」


 レイのの事も知っておいて欲しい思いもある。是非とも允の思想を一度集めて話し合いたいものだが、


「お前の家? 大丈夫か? 帰らせてくれるよな?」


「当たり前でしょ! 私をなんだと思ってるの!?」


「……変態」


 何も言い返せずに少し静かな時間が訪れた。


「まぁ、良いよ。集まろうか」



 ***



 帰る途中でレイを迎えに家による。


「いいか、これから変な人達と関わることになる。が、侵食されないように」


「……はい」


 不安そうにしているのが分かる。当たり前だこれからイキリ厨とありえない夢を見る奴と変態に会いにいくのだから。


「お前の会ったことのある奴もいる服選んでくれた人だ」


「マコさん?」


「俺も着いて行くから何かあってもおにー様が守るから安心しろ」


 と、言うと安心したのか表情も柔らかくなり、不安感は消えていた。


 しかし、家にあげられその異様な光景にまた怖がるレイだった。


「──貴様が使い魔か!」


「違う。妹だ」


 夢に至っては同じ奴隷の首輪が出てくる始末。やはり允は奴隷愛が強いのだろうか、ここにいる四人中三人は奴隷になりたがっている。


「おにーちゃん……」


「黙れ変態。お前は俺の妹じゃない」


 罵倒も楽しんでいく変態。まともなのはレイだけだった。


「コホン……前戯はここまでにして、話し合いましょうか」


「おい……」


「我ら五天柱の会議を始めようか!」


 レイの紹介から始まり、今後について話し合いが始まった。案外ちゃんとしていた。


 所々に変態ムーブとイキリムーブが入ったが支障はない。


「──じゃあ、これくらいか?」


「異議は無い!」


「同文……」


「はい!」


「オッケー」


 何とかまとまった。


「お疲れ様〜お菓子とか水とか持ってくるね」


 内容はこんなものだ。


 第一に、思想により被害が出る場合は被害を抑えることを優先させる。


 第二に、自立型の思想でない場合、(レイの様な他人を必要とする者)面倒を見るのは多分俺。協力はしてくれるそうだ。


 第三に、允の思想で街が埋め尽くされた場合全員で移住する。何故か俺も同伴。


 第四に、世界の危機は救う。


 第五に、私達も人間であり、思想の自由はある。それを尊重すべき。


 第六に、責任は允のせいにする。たまに俺のせいにもなる。


 中々理不尽な俺の扱いだが、問題を起こさせなければいい。


「持ってきたよ〜! たーんとお飲み!」


「喉乾いてた……」


「頂こう」


 全員が水を飲み、何故かニヤニヤしているマコに気づく。


「何ニヤニヤしてるんだよ」


「……媚薬を入れました!」


 何してんだコイツ……

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親友は不滅だった。 天然無自覚難聴系主人公 @nakaaki3150

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