第3章46話:岩原の鉱石
岩の平原には、人の姿はなければ、
あるのは、
草、
岩、
樹木、
獣、
魔物、
……などなどである。
魔物を蹴散らしながら、俺はフィオリト岩原を進んでいく。
のどかなものだ。
それに岩原の景色はとても良い。
大自然の雄大さを感じられる。
散歩やピクニックには最適な景色だろう。
「ん……これは」
と俺は、歩いている途中に気になるものを発見した。
岩がたくさん含まれた
その地層に鈍い光を放つ鉱石を見つけたのだ。
(ミスリルだな。しかし
武具の素材となるミスリル。
ミスリルは純度ごとに品質が異なる。
たとえば最も純度の高いミスリルは
しかし純度が高くなればなるほど入手も困難になる。
俺が発見したのも低純度のミスリルであり、品質が悪いものだ。
腐ってもミスリルなので、それなりの価値はあるが……高価なものではない。
だが。
(サイコキネシスで純度を変えられるかもしれない。試してみるか)
と俺は思った。
とりあえず地層をサイコキネシスでえぐってから、地層に埋まっていた
さらにサイコキネシスを使って、低純度ミスリルから、
「お……」
できた。
純度の高いミスリルができあがる。
……が、完全にとはいかなかったようだ。
俺が作ったのは、あくまで普通のミスリルである【
これを、非常に純度が高いとされる【
いまの俺のサイコキネシスの
(しかし、標準のミスリルでも十分、強い武器になるな)
そう思った俺は、たった今こしえらた標準ミスリルを、さらにサイコキネシスで加工する。
製作したのは、
ミスリルの弓、
ミスリルの矢、
ミスリルの
……などなどである。
念力格闘術に加えて、今後はこれらの武器も使っていくことにしよう。
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