第2章37話:次なる目的地
翌日。
朝。
俺は、出発することにした。
村の入り口で、村人たちと別れのあいさつをかわす。
「本当に世話になったな」
と村長が言ってくる。
さらに村長は告げた。
「また、いつでも村に来てくれ。そのときは歓迎しよう」
「ああ。またいつか」
と俺は答えた。
村人たちが口々に言う。
「魔族を倒してくれて、本当にありがとな」
「また絶対、村に来てくれよ!」
「待ってるわ」
「今度来たときは、また宴をしよう!」
それらの言葉に、俺はただ、微笑む。
最後にフレミアが言った。
「迎えにきてくれるという約束……待っています」
「ああ」
別れのあいさつが終わる。
俺はきびすを返して、歩き出した。
そうして、俺はヒコ村を
街道を歩き出す。
俺は歩きながら、次の目的地について考えた。
「さて……次はどこにいこうか」
【転移魔法】は手に入った。
しかし、まだまだ回収したいレアスキルやレアアイテムはある。
しばらくは、そういったアイテムやスキルを回収して回る旅でもいいかもしれない。
(なら……次は)
そうだな……
容量無限・時間停止のアイテムボックスが欲しいな。
アイテムバッグだけだと、容量に限界があって不便である。
これからのことを考えれば、アイテム容量はできるだけ多くしておいたほうがいい。
うん。
アイテムボックスを手に入れよう。
「だとすれば……あそこか」
アイテムボックスが手に入る場所――――
それはリースバーグ
リースバーグ神殿国には、とある
そのダンジョンのボスを討伐をすると、
その部屋を探索するとアイテムボックスが入手できるのだ。
(あのダンジョンは、確かボスがそこそこ
アイテムボックスが手に入るダンジョンのボス。
【救済ボス】と同様に、かなり強く設定されていたはずである。
(けどまあ、俺のサイコキネシスの敵ではないな)
と俺は判断した。
ラスボスだろうが、神だろうが、魔王だろうが。
サイコキネシスで殺せない敵などいないし、苦戦などしない。
たかが中堅ダンジョンのボスごときに、苦労はしないだろう。
「よし、いくか」
次の
そう決意した俺は、
第2章 完
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