大晦日
12月31日今日は大晦日で仕事納め。
午後3時頃に営業は終了し、店内の掃除をする。
笑輝は鼻歌を歌いながら掃除機をかける。
「みっ君、ご機嫌ね〜。
涙さんとデートなの?」
粧子が冷やかす。
「え?笑輝くんと、及川さんて、そういう関係なの?」
「ほんとか!?」
今井と、わかばが反応する。
「まだつき合い始めだから、今ラブラブなんだよね〜」
「そういうの、やめろって。」
粧子に冷やかされ、笑輝は恥ずかしそうに笑う。
「いいな〜。あたしも彼氏ほしいなぁ。粧子さん、誰か紹介して下さいよ〜。」
「あたしも!」
わかばの言葉に、りこも乗ってくる。
「あたし、そんなに知り合い居ないですよ〜。」
粧子は笑いながら答える。
「今日はフリーの女3人で飲んで帰ろうか!」
わかばが提案すると、りこと粧子は賛成した。
笑輝は仕事が終わったら涙と待ち合わせをしている。
今日は笑輝のアパートで一緒に過ごす予定だ。
「それではみなさん、1年間お疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。良いお年を。」
オーナーの挨拶で、みんなは解散し、女性陣は、飲みに向かった。
笑輝は涙を待つ。
「おまたせ。」
涙が現れると、2人はスーパーに向かった。
今日は笑輝の部屋でお蕎麦を作る。
「エビと、天ぷら粉と」
「お蕎麦もいろんな種類があるのね。どれがいいのかな。」
「安いので良いよ。そんなに変わんないから。」
笑輝は手早くカゴに入れていく。
「以外にケチなのね。」
「倹約家と言ってくれ。」
買い物を終える2人はアパートに向かった。
腕を組み、ゆっくり歩く2人。
「寒い?」
笑輝が聞くと、涙は笑顔で答える。
「大丈夫。こうやって歩くと、あったかいから。」
涙は、びったりと体を笑輝にくっつけた。
部屋に着くと笑輝は上着を掛けた。
涙のコートも一緒に掛ける。
「腹減ったな。涙は、そっちに座ってていいよ。」
「え、いいよ。あたしもやるよ。」
「涙、料理できないだろ。」
涙はムッとする。
「失礼ね。お蕎麦くらい作れるわよ。」
笑輝は、そんな涙が可愛くて仕方ない。
「じゃあ、一緒にやるか。」
涙は嬉しそうに頷く。
エビの皮をむき、背わたを取る。涙の
「おっ、できるじゃん!」
「もう、ばかにしてるでしょっ。これくらいできるわよ。」
涙は口を尖らせる。
笑輝は涙の唇をつまむ。
「かわいい。」
涙は唇をつままれた状態で、笑輝を見て照れる。
しばらくして、天ぷら蕎麦ができると、シャンパンと買ってきたツマミと一緒にリビングを運ぶ。
「お疲れ。」
2人はシャンパンを飲む。
「うん。天ぷら美味しいじゃない。」
「うん。美味い!」
「あたし料理の才能あるかも。手先も器用だし。」
「天ぷら粉で作れば誰でも美味く造れるよ。」
涙は笑輝を睨む。
「どうして、そうイジワルばっか言うのかな。」
「あははっ。ごめん、ごめん。」
2人は幸せな時間を過ごした、
「あたし、大晦日をこんなに幸せに過ごしたのって初めて。」
「そうなの?」
「うん。笑輝の家は、どういう大晦日だったの?」
「どういうって・・・別に普通だよ。」
笑輝はシャンパンを飲む。
「父と母と、姉がいるんだけど、4人で蕎麦食って、子供の頃はお菓子食べたりジュース飲んで、大人になったら酒のみながら紅白見て。0時になったら近所の神社に行ってお参りしてって感じ。普通だよ。」
涙は何かを考える。
そして微笑んだ。
「そう。幸せね。」
笑輝は、涙を見つめる。
涙の横顔は、少し寂しそうに見えて、あえて、涙の家はどうだったかを聞かなかった。
何か涙は過去を抱えてる。
笑輝には、そう感じた。
笑輝は、涙を抱きしめる。
「これから毎年、こうやって一緒に過ごそう。」
涙も笑輝を抱きしめた。
「うん。」
「シャワー浴びる?」
笑輝は涙に聞く。
「うん。」
「一緒に浴びる?」
――え?
一瞬戸惑った涙だっが
「いいよ。一緒に浴びようか。」
バスルームに行き、涙はブラウスを脱ぐ、笑輝もトレーナーを脱ぐと鍛えられた肉体があらわになる。
涙はブラを外し、下着を脱ぐと、透き通るような白い肌と、形の良いバストとヒップを恥ずかしそうに隠す。
「恥ずかしいから、あんまり見ないで。」
「ごめん・・・」
笑輝にせを向けた状態で髪をアップに束ねる。
笑輝は後ろから抱きしめ、うなじにキスした。
「は・・・っ」
涙から吐息が漏れる。
笑輝の大きな手が涙のバストを包み込む。
「あ・・・・あ・・・」
「もっと声だして。感じて。」
笑輝の手は徐々に下ㇸ行き、涙の大事なところに触れた。
優しく、ゆっくり長い指先が動くと自然と声が漏れる。
「あ、ああ・・・ん・・・」
涙は振り返り、熱いキスを交わす。
「好きよ・・・笑輝・・・大好き。」
「俺も、好きだよ・・・」
涙は片足を大きく出る上げ、笑輝を受け入れる。
「ああ〜・・・あっあっ、いい、」
笑輝にしっかりと、しがみつく。
「あっ、いい?涙。いくよ。」
「うん、いいよ。」
激しいピストンで、2人は同時に絶頂に達した。
2人はベットに入り、そのまま朝まで熱い夜を過ごした。
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