第8話 密会

「ちゅっちゅっ……んっんっ」


 現在、アタシはカズキくんとラブホテルでキスしていた。

 カズキくんとのキスが気持ち良くて、どんどん頭が蕩けていく。

 

 カズキくん、キスうますぎ……。

 遊び慣れてるんだろうな。


「優奈ちゃんっ……俺、我慢出来ないよっ」

「うんっ、いいよっ……入れて」

「あぁ……」


 我慢できなくなったアタシたちは、ベッドの上で一つになる。

 お兄ちゃん以外の人とまたエッチしちゃった……。

 カズキくんは彼氏じゃないのにっ。

 アタシ、何やってんだろう……。

 

 罪悪感を感じながらカズキくんを求める。

 

「優奈ちゃんっ、優奈ちゃんっ」

「……んっんっ、カズキくんっ、カズキくんっ」


 カズキくんに求められる度に、罪悪感が薄れていく。

 エッチのことしか考えられなくなる。

 あぁぁ……もうダメっ。

 エッチのことしか考えたくないっ。


 行為が終わり、カズキくんが優しく抱きしめてくれる。

 アタシも彼の背中に腕を回して、抱き返す。


 カズキくんとギュッとするの好き。

 心がポカポカする。

 ずっとこうしてたい……。

 

「優奈ちゃんっ、次は生で入れていい?」

「え? な、生……?」

「うん、ダメかな?」

「さ、流石に生は……ダメだよっ。赤ちゃんできるかもしれないし」

「大丈夫だって。ちゃんと外に出すから」

「ほんと? ちゃんと外に出せる?」

「ああ、約束するよ」

「じゃあ……生でもいいよ」

「ははっ、サンキュー、優奈ちゃん」


 再びアタシたちは一つになる。

 また彼氏以外の人とエッチしちゃった……。

 しかも、今回は生だ。

 

「優奈ちゃんっ、優奈ちゃん」

「カズキくんっ……カズキくんっ……」


 ベッドの上でアタシたちは求め合う。

 汗だくになり、ベッドのシーツはクチャクチャに歪んでいく。

 室内はオスとメスの匂いが充満していた。

 

 行為が終わり、アタシはカズキくんをジト目で睨む。


「ねぇなんで中出ししたの? アタシ、外に出して、って言ったよね?」

「ごめんっ……」


 カズキくんの謝罪に苛立ちを覚える。

 最悪……。

 中に出された。

 ちゃんと外に出すって約束したのに。

 まぁいっか、カズキくんだし。

 許してあげよう。

 それに、今日は安全日だしね。


「もういいよ。許してあげる」

「え? まじで許してくれんの?」

「うん、特別に許してあげる。今日は安全日だしね」

「ふーん、安全日なんだ。じゃあもう一回生でしてもいい?」

「えぇぇ……また生でしたいの?」

「うん、したいっ。なぁいいだろ? もう一回生でしようぜ?」

「……」


 どうしようかな……。

 ぶっちゃけ、もう一回カズキくんと生でエッチしたい。

 だってゴム無しのほうが気持ちいいし……。


「いいよ、もう一回生でヤらせてあげる」

「え? まじで? いいの?」

「うん、いいよ。その代わり、次はちゃんと外に出してね? わかった?」

「はい、わかりました」

 

 本当にわかってんのかな?

 まぁいっか、中に出されても……。


 行為が終わり、アタシたちは横になる。


「ねぇ優奈ちゃん」

「ん? なに?」

「もし俺の赤ちゃんできたらどうする?」

「それは……」

「俺の赤ちゃん、生んでくれる?」

「生んでほしいの?」

「うん、生んでほしい」

「ふふっ、ならいいよ。生んであげる」

「まじで?」

「うん、まじまじ。もしカズキくんの赤ちゃんできたら生んであげる」

「ははっ、サンキュー。ならもう一回子作りしよっか」

「えぇぇぇ……まだするの?」

「うん、まだまだしたいっ。なぁ、いいだろ?」

「もうしょうがないな。特別だよ?」

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